ヤンキース指揮官 大谷の二刀流歓迎「可能だ」選手起用に利点

[ 2017年9月15日 05:30 ]

日本ハムの大谷
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 二刀流歓迎!ヤンキースのジョー・ジラルディ監督(52)が13日(日本時間14日)、ポスティングシステムで今オフのメジャー移籍を決断した日本ハム・大谷翔平投手(23)について「間違いなく興味をそそられる」と語り、二刀流起用にも「私は可能だと思う」と明言した。

 ヤ軍は8月31日ソフトバンク戦(札幌ドーム)の登板にブライアン・キャッシュマンGMが直々に視察。既に獲得への本気度を示している。ジラルディ監督は具体的な起用法にも言及。先発前日の打者起用は「少し心配」としつつも「彼がDHをできるならユニークな状況を生み出せる。(先発用の)登録枠を1つ空けられるから、6人でローテーションを組みたい時にその1枠があれば、かなり楽になる」と力説した。

 大リーグのベンチ入り枠は日本球界と同じ25人だが、日本は1軍登録枠が28人で、その日登板しない先発投手3人を外すことが可能だ。この差が米球界で先発6人制を導入しづらい一因でもあるが、1人分の枠で二役をこなせるのが二刀流。ジラルディ監督は、故障のリスクなどの不安材料よりも、チーム全体の選手起用に及ぼすメリットを見いだした。

 大リーグの新労使協定では、25歳未満のドラフト対象外の外国人選手は原則的に上限が575万ドル(約6億3250万円)に制限される。23歳の大谷もそれに従うことになるが「彼は(金額以前に)最高の選手たちと戦いたいのだと思う。それは、素晴らしいこと」と人柄を称えた。その思いがラブコールとなって大谷の胸に届くか。(ニューヨーク・大林 幹雄)

 《レッドソックスも高評価》ヤ軍と同地区の宿敵・レッドソックスのジョン・ファレル監督も大谷を高く評価した。大谷が出場した14年の日米野球で大リーグ選抜を率いた指揮官は「印象的な選手。素晴らしい才能を持っているのは間違いない」と話した。レ軍の編成部門の責任者であるデービッド・ドンブロウスキー編成本部長は「二刀流OK」の方針を示しており、大谷争奪戦でもヤ軍と火花を散らすことになりそうだ。

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