また死球から急変…藤浪 遠い白星「もどかしい」2軍再調整か

[ 2017年9月13日 07:40 ]

セ・リーグ   阪神5―5巨人 ( 2017年9月12日    甲子園 )

<神・巨>4回無死、藤浪は坂本勇に死球を当て顔をゆがめる
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 たった1球でリズムを崩した。2回までに5点の援護を受けながら阪神・藤浪は3回1/3、4失点で降板し、5月4日のヤクルト戦以来の4勝目が遠かった。岐路はまた「死球」だった。

 4点優勢の4回。先頭打者、坂本勇への初球直球が抜けて背中付近に直撃。球場内は騒然となった。すぐさまマウンドへ駆け寄った鳥谷から声をかけられ、間を取っても修正は効かない。阿部を中飛に打ち取った後、右打者の村田に四球を与えて一、二塁。亀井には直球を右中間へ、長野には中前へ適時打を浴び、1点差に迫られたところで交代を告げられた。

 10日に掛布2軍監督の今季限りでの退任が発表。5月の降格後に再起へ背中を押され、「いい投球をして結果を出すことが恩返しになる」と誓いながら喜ばせる結果は残せなかった。

 5月20日のヤクルト戦以来今季2度目の初回3者凡退で立ち上がり、3回に長野に被弾するまでは一人も走者を出さなかった。四死球で制球を乱すこともなかった。あの坂本勇への1球までは…。

 「感じとしては悪くなかった。悪くなかっただけにもどかしい。ボール1、2個分、コースが甘かった。指に掛かっているし、しっかり投げられている」

 本人は前向きでも金本監督は表情を曇らせた。「やっぱり、ぶつけてからだね。あそこから腕が振れなくなったというか。ちょっと、やっぱり抜け出すとダメ。それまでは、いいんだけど」。8月の復帰後は4試合連続で死球。香田投手コーチは「同じことの繰り返し。死球を当てた後の投球に支障が出る」と苦言を向け、次回以降について「考えます」と明言を避けた。現状では2軍で再調整となる可能性が高い。

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