阿部が坂本勇が今季初バント 由伸巨人 執念もドロー「取りきれなかった」

[ 2017年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―5阪神 ( 2017年9月12日    甲子園 )

<神・巨>延長12回無死一、二塁、阿部は送りバントを決める
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 延長12回無死一、二塁。巨人・阿部が昨年6月以来の送りバントを決めた。勝ち越し機を拡大した4番の犠打はしかし、後続の奮起を呼べない。村田が初球で二塁ポップフライを上げ、亀井は三ゴロ。勝ちがなくなった。

 阪神戦7連勝中の田口が序盤2回で5失点しながら必死で追いついた試合。ただ、勝ちきれなかった。1点を追っていた8回は無死一塁で3番・坂本勇がこれも昨年6月以来の送りバントを決めたが、阿部、村田がともに内野ゴロに打ち取られた。サインを出した高橋監督は「1点を取れれば、という場面ではそういうこともある」と説明した上で「負けるよりははるかに良かったけど、(点を)取れる場面で取りきれなかった」と悔やんだ。

 3位・DeNAにゲーム差なしで試合を迎えていた。2位・阪神、さらにDeNAと当たる今週を、高橋監督はCS進出への「勝負の週」と明言。その初戦だった。意気込みと、試合の中でかけた熱量を考えれば、痛すぎるドローだ。村田ヘッドコーチは「勝てる試合だった」と厳しく言い切った。

 「勝つためなら何でもやる。ナイスバントだったでしょ」と阿部。坂本勇も「粘ることはできた。負けなくて良かった」と言った。痛恨の思いを共有しながら、懸命に前を向いた。 (重光 晋太郎)

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