金本監督 粘りの救援陣7人リレー ドローに「微妙なところですけど…」

[ 2017年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―5巨人 ( 2017年9月12日    甲子園 )

<神・巨>4回2死、藤浪の交代を球審に告げる金本監督
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 5点リードを追いつかれ、終わってみれば延長12回ドロー。確かに勝てなかった。とはいえ、負けもしなかった。甲子園球場での延長戦は今季5度目で4勝1分けで不敗を継続。阪神・金本監督は「微妙な…。まあ、微妙なところですけど…」と苦笑した上で計8回2/3を1失点と粘投した救援陣の働きを称えた。

 「まあでも、ドリスもあそこで粘ったし。そこは評価したい。無死二、三塁で。大体ひっくり返されるパターンだけど。その後も球児と岩崎がね。向こうが犠牲フライで1点のところをこっちがよく踏ん張ったし、こっちはあと一本というところで出なかった」

 1点リードの9回。逃げ切りを託されたドリスは不運な二塁内野安打と四球で無死一、二塁を背負った。橋本到にも遊撃手・大和と左翼手・福留の間にポトリと落ちる左前打を打たれ、福留の三塁送球がそれる間に同点とされた。そこから驚異的な粘りを見せた。

 なおも無死二、三塁の窮地。宇佐見、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)を2者連続三振、寺内を三邪直に仕留め、最少失点で踏みとどまった。勝ち越しを許さなかった守護神は「粘れたのはよかった。また明日、頑張りたい」と前を向いた。

 勝利の方程式を使い切った後の延長回も踏ん張った。10回は藤川だ。阿部に死球を与えながらも無安打無失点。11回からバトンを受けた岩崎は12回に1死二、三塁を招きながらも村田、亀井を打ち取って敗戦の可能性を消し、「ゼロでよかったです」とうなずいた。金本阪神の原動力である鉄壁リリーフ陣が総力を挙げて、意地を見せた。

 引き分けによって“2位確定マジック”は「10」。逆転優勝は極めて厳しい状況だが、CSファーストSの本拠地開催には一歩前進した。(惟任 貴信)

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2017年9月13日のニュース