藤浪 掛布2軍監督に恩返し星誓う「良い投球をして結果を出す」

[ 2017年9月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2017年9月12日    甲子園 )

ノックを受ける藤浪
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 阪神藤浪が、12日の巨人戦(甲子園)で先発し、3連戦の先陣を切る。巨人は現在、3位のDeNAとはゲーム差なし。ヒタヒタと追ってきた不気味な存在だ。クライマックス・シリーズ(CS)で対戦する可能性もあるだけに、田口との投げ合いは今後を占う一戦となりそうだ。

 「いつも通り、1人1人に向かって投げたい。チーム状況とか、いろいろ考えても僕の場合は一緒なので。シンプルに投げるだけです」

 テーマはいたってシンプルだった。5日の広島戦は4回5失点で降板。復活を期すだけに、8月27日に対戦している巨人を過剰に意識することはなかった。甲子園での登板も、5月26日のDeNA戦以来と久しぶり。「今までも投げているし、数多く投げているので。ヤジも多いですけど」とジョークをまじえて自然体を強調した。

 ただ、今季限りで退団する掛布2軍監督の話題には、率直な思いが出てきた。「ファームのときによくしてくださったり、気遣ってもらって、声を掛けてもらった。良い投球をして、結果を出すことが恩返しになる。そういう姿を見せたい」。5月27日に、負傷以外では自身初めての2軍落ちし、2軍での調整を支えてくれた恩人だ。結果を出すことで恩返しする決意だった。

 金本監督は「藤浪も、シーズン終盤で何か、つかんでほしい。安心感というのか、多少、四球を出しても仕方ない。彼の持ち味なんでね」と親心を見せた。気がつけば、5月4日のヤクルト戦以来、白星から遠ざかっている。4勝目を掛けたマウンドは、様々な意味を持ちそうだ。

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2017年9月12日のニュース