楽天・則本「お待たせしました」チームの本拠連敗１０で止めた

パ・リーグ   楽天２―１オリックス （ 2017年9月10日    Ｋｏｂｏパーク宮城 ）

＜楽・オ＞カイロ・レンとライトセーバーを手にポーズをとる則本
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　「則本の逆襲」だ。楽天のエースは、松井裕からウイニングボールを受け取り、笑顔を返した。７回１失点で８月１２日以来の１２勝目。チームの連敗を２、本拠地で続いていた黒星を１０で止めた。

　「お待たせしました。とりあえず勝ててよかった。悪いなりにも打たせて取ることができてよかった」

　「なんだか嫌な予感がする」序盤だった。５回まで４安打１失点も４四球で８８球を要した。「バランスとかそういうところ。傾斜じゃないと確認できないところがある」。５回を終えブルペンへ直行。異例の試合中の投球練習で修正を図った。６回に最速１５５キロを出し、最終２回は無安打１四球で締めた。

　「藤平の覚醒」が刺激だった。チームは８月１５日から６連敗、１０連敗など大失速。則本も９連敗中の前回３日のソフトバンク戦で、０―０の９回にサヨナラ打を浴び涙した。その流れを５日に新人右腕・藤平がプロ２勝目でストップ。「感じるものがあったし、もう一度、自分自身を見直した」という。最近は自身３連敗でチームの連敗を伸ばしたが、今回はしっかりストップをかけて「エースの帰還」を果たした。

　本拠地はこの日、人気映画「スター・ウォーズ」の最新作「最後のジェダイ」の公開記念イベントを開催。全作観賞済みで、球界随一のファンを自認する則本が人気キャラ「カイロ・レン」と並ぶポスターが掲げられた。「（チームの不振の）ピークは越えたと思う。残り試合を一つでも勝つことが大事」。２位・西武に１ゲーム差。本拠地ＣＳ開催の「新たなる希望」へ「則本とともにあれ」だ。　（春川　英樹）

　▼楽天・嶋（５回２死三塁で決勝の中前適時打）ここまで来たら技術じゃない。魂で打ちました。ずっとホームで勝てていなかったけど、前回の則本の姿もあっての勝ちだと思う。

　≪スター・ウォーズ豆知識≫

　「帝国の逆襲」…第２作（エピソード５）の副題。「なんだか嫌な予感がする」…全作に登場するピンチを予感したセリフ。「フォースの覚醒」…第７作（エピソード７）の副題。「ジェダイの帰還」…第３作（エピソード６）の副題。「新たなる希望」…第１作（エピソード４）の副題。「フォースとともにあれ」…ジェダイの合言葉。