サファテ「響きのいい数字」3者三振締めでプロ野球史上初50S

[ 2017年9月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―3ロッテ ( 2017年9月10日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>50セーブ目を挙げたサファテ(右)に声をかける工藤監督
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 ピンチも、ピンチと感じない。それほど圧倒的だ。ソフトバンクの守護神サファテは6―3の9回無死一、二塁で今季61度目のマウンドに上がった。

 「三振を狙ったわけではない。フライでも何でもいいから、ストライク先行で3つアウトを取ろうと思った」

 8回の時点で3―2だった。体を温めていたが、直後に今宮の13号2ランなどで4点リードに変わり、ブルペンで右腕も一度腰を下ろしていた。ところが4番手・森が3連打を浴び1点を奪われると、出番がやってきた。

 その初球。いきなり重盗を決められたが、動じない。平沢を156キロ直球で空振り三振に仕留めると、高浜、荻野はフォークでバットに空を斬らせた。3者連続空振り三振。助っ人右腕がプロ野球史上初めてシーズン50セーブに乗せた。

 チームは14年8月以来の9連勝で優勝マジック5。3連投となった守護神を気遣い、工藤監督は「できれば出したくなかった」と言うが、この男の顔は涼しげだ。「50は響きのいい数字。チームの優勝マジックも5まで来たので、個人の記録は関係なく、一日も早く優勝を決めたい」。先制すれば、7月27日の楽天戦から26連勝。サファテがいる限り、「先行逃げ切り」の勝ちパターンは鉄壁だ。

 ≪チーム53Sはプロ野球記録≫サファテ(ソ)が今季50セーブ目。岩崎2、モイネロ1と合わせてチーム53セーブは、12年中日(岩瀬33、山井15、ソーサ4、浅尾1)に並ぶプロ野球記録となった。

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