【中畑清 視点】ナイスジャッジ!機動力こそ今の巨人に必要なもの

[ 2017年9月9日 10:52 ]

セ・リーグ   巨人4―1ヤクルト ( 2017年9月8日    東京ドーム )

<巨・ヤ>5回2死一、三塁、マギーの左翼線二塁打で一走・陽岱鋼も生還
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 これだよ、今の巨人に必要な野球。相手のスキにつけ込んで点をもぎ取る。5回の2点目は見事だった。

 2つの失策でもらった2死一、三塁の先制機。マギーの左翼線を破る打球で三塁走者の岡本は楽々生還。一塁走者の陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)はバレンティンが打球を押さえた時点でスピードを緩めた。バレンティンはおそらくそれを確認したのだろう。三塁に止まると決め込んで緩慢な送球。これを見た三塁の大西ベースコーチが腕をグルグル回した。陽岱鋼はギアチェンジして本塁突入。2点目を奪った。現役時代から貴重な戦闘要員だった大西コーチ。ナイスジャッジだった。

 プロ初先発の岩橋の思わぬ好投にあって重苦しい空気が流れていた中での先制。1点と2点じゃ全然違う。8回にも2死満塁から橋本到の三遊間への内野安打が二塁に送られる間に二塁走者の坂本勇が本塁を陥れた。打って点を取るだけが野球じゃない。残り19試合。機動力を生かしたこの日の攻撃を大切にしてもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

 ▼巨人・陽岱鋼(5回にマギーの左翼線二塁打で一塁から生還し)塁に出たら足で貢献したい。(三塁コーチの)大西さんの肩が飛んでいきそうなくらい回していたので行きました。

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2017年9月9日のニュース