“覇気ってる”広島・安部で3夜連続逆転勝ちM8 意識改革で内角球克服

[ 2017年9月8日 08:43 ]

セ・リーグ   広島6―4阪神 ( 2017年9月7日    マツダ )

<広・神>5回、安部は勝ち越し適時三塁打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズ
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 落ちる球にしっかり対応した。5回2死一塁。広島・安部は左中間に打球が抜けるのを見て一気に加速。三塁を陥れると、一塁ベンチへ右手を突き上げる決勝三塁打となった。

 「上位の打者がつないでくれて、それを無駄にしないようにとの思いで打席に入った」

 2点を追うこの回。1死一、三塁から丸の右前打、松山の左犠飛で同点とした後の決勝打だった。2位・阪神との3連戦。5日は逆転サヨナラ弾、前日は8回に同点打を放っており、3戦連続の殊勲打だ。本塁打が出ればサイクル安打の第4打席は空振り三振も「一打席一打席、戒める気持ちを持ってやっていた」と話した。

 安部の代名詞である「覇気」。2軍暮らしが続いた15年、当時の東出2軍野手コーチ補佐(現打撃コーチ)から「覇気がない」と言われたことがきっかけで使い続ける。4月1日の阪神戦でサヨナラ安打を放った際にインタビューで「覇気Tシャツ作ってください」と叫んだが、ついに球団が動いた。この日から12日まで通信販売限定で「覇気Tシャツ」の発売が開始された。

 この3連戦を13打数7安打7打点で、打率はリーグ3位の・314に上げた。プロ10年目で初のシーズン規定打席到達も見える。「タナキクマル」と同じ89年度組。覚醒の要因は、昨年まで苦手にした内角球への意識変化にある。「内外の端っこを意識しちゃうと、自分の打撃ができなくなる。甘い球しか意識していない」。好球必打の原点に返り、好結果を生んでいる。

 3戦連続となった逆転勝ちは両リーグ最多の37度目。6連勝で2年連続4度目のCS進出を決め、優勝マジックも8。連覇は秒読み段階に入った。

 「ここまで来たら状態どうこうじゃない」と安部。昨年は鈴木の活躍を評した緒方監督の「神ってる」が流行語大賞の年間大賞となったが、安部も活躍を続ければ「覇気ってる」も浸透するはずだ。

 ◆安部 友裕(あべ・ともひろ)1989年(平元)6月24日、福岡県生まれの28歳。福岡工大城東では2年夏に甲子園出場。07年高校生ドラフト1巡目で広島入団。昨季は自己最多の115試合に出場。規定打席には届かなかったが、打率・282、6本塁打、33打点の好成績。1メートル81、81キロ。右投げ左打ち。

 ≪殊勲安打は今季13本≫安部(広)が5回に勝ち越し三塁打。殊勲安打は今季13本目になるが、今回の阪神3連戦だけで5本を打つなど、8本がこのカードだ。また、殊勲安打を肩書別に分けると、勝ち越しが5本、同点が4本、サヨナラが2本、先制、逆転が各1本。チームで勝ち越し5本は丸の6本に次ぎ田中に並ぶ2位と同点で勝負強さを見せている。なお、この日の結果、優勝へのマジックナンバーは2つ減って8となり最短Vは12日のままで変わらない。

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