阪神・榎田 今季初登板3回零封 香田コーチ「先発もできるし様子を見て」

[ 2017年9月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―6広島 ( 2017年9月7日    マツダ )

<広・神>6回から2番手で登板し、3回無失点に抑えた榎田
Photo By スポニチ

 ようやく巡ってきたチャンスを、魂の力投でモノにした。今季初登板の阪神・榎田が、3回2安打無失点。崖っ縁の男が、今季に懸ける思いを体現した。

 「ゼロに抑えられて良かった。(2軍監督の)掛布さんにも“大胆に攻めて来い”と言われた。大胆に投げて、思い切っていけた」

 4―6の6回から先発・秋山の後を受けると、広島打線を封じ込めた。最速145キロの直球を軸に、カットボール、スライダーを織りまぜ、的を絞らせなかった。

 7回2死で対峙した松山は、小学時代に所属した「大崎ソフトボールスポーツ少年団(鹿児島)」の1学年上の先輩でバッテリーも結成。毎年、オフにはともに古巣を訪れ、ホームラン競争などを開催し、恩返ししている。同郷の相手主砲を直球で空振り三振に仕留め、地元注目の対決も制した。

 7年目の今季はキャンプから2軍暮らしが続き、実戦では先発、中継ぎと起用法も流動的。結果を残しても、“朗報”が届かない中でも、気持ちだけは切らさなかった。1軍が若手起用を進めていく中で、戦力外がちらついたこともあった。

 「いろんなことを考えますが、このチーム(阪神)で長く投げることが、僕にとっては一番なので…」。前を向き続けた先に、光が差し込んできた。

 香田投手コーチも「長いイニングも問題ないし、内容も良かった。気持ちが入っていたね。(今後も)先発もできるし、様子を見て」と期待する。リリーフ陣に疲労の色が見える中、新たに加わった“秘密兵器”はチームにとって心強い限りだ。

 苦労した分、1球に込める思いは重く、強い。榎田の逆襲が始まった。(遠藤 礼)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2017年9月8日のニュース