虎逆転Vへ“勝負の秋” 鳥谷「初戦が大事」糸井「全部出し切る」

[ 2017年9月5日 06:23 ]

マスク姿で移動する鳥谷
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 糸井と鳥谷。いまの猛虎では数少ないリーグ優勝の味を知るベテランたちは“勝負の秋”を知っている。肌で感じる緊張感の高まり。通算2000安打まで残り6本に迫る鳥谷は初戦必勝を誓った。

 「連勝が止まっただけに初戦を取ることが大事」

 チームの勝利を最重要視する鳥谷らしい。長期ロード明けで戻った本拠地の甲子園球場で5連勝まで伸ばしながら、前夜3日は守備のほころびから中日に競り負け。十分に思える5勝1敗にも懸命に逆転優勝へ向かう中で喫した手痛い「1敗」を重く見て、進撃再開の起点となる白星を強く求めた。

 目前まで近づいてきた個人的な金字塔には特別な関心は示さなくても、鯉の敵地で偉業達成ならチーム全体を勢いづけることにもつながる。8月の月間打率は打率・333(96打数32安打)。3試合で6安打は決して容易ではない一方、いまの好調なら不可能ではなく期待は高まる。

 「次は広島なので。全部を出し切って戦いたいです」

 短い言葉に闘志を詰め込んだ糸井も思いは同じだ。日本ハム時代に3度のリーグ優勝を経験。09年は主力として頂点に導いており、この3連戦の持つ意味を知る。「右脇腹筋挫傷」から先発復帰後は15試合で打率・367(60打数22安打)、4本塁打、9打点。11勝4敗に貢献してきた。

 敵地マツダスタジアムでも今季5試合で打率・412(17打数7安打)の好相性を誇る。開幕前に「最高のチーム」と敬意を表していた広島との決戦。「全部出し切って」の決意表明が頼もしい。

 目指すは3戦3勝。金本監督も「そりゃあ、選手がそう思ってくれているでしょう」と言った。思いは一つ。一戦も落とすつもりはない。(巻木 周平)

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2017年9月5日のニュース