広島・ブレイシアの“小さな野望”「打席に立ちたい」

[ 2017年8月31日 16:42 ]

広島・ブレイシア
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 状況を問わずに登板し150キロ台を連発して打者をねじ伏せる広島・ブレイシアから「小さな野望」を聞いた。

 「10年以上、試合で打席に立っていないから、立ってみたい気持ちがあるんだ。自信があるかどうかは別にしてね」

 プロ入り後に本格的に投手を始めた異色の選手。大学までは主に捕手としてプレーしており、打撃に全く覚えがないということはなさそうだ。それでも、スカウトの目に留まったのは並行してやっていた投手としての素質だった。

 「真っすぐが速いというのは知れ渡っていたからね」

 同じ米国テキサス州出身で、剛速球が武器だったノーラン・ライアンが憧れの存在だった。「小さいころ、球場の開門と同時に駆けて行って、レンジャーズ時代のライアンにサインをもらって喜んだ記憶は忘れられないね」。現在、ファンに求められればいつでもサインを書くのは、自らの体験によるものだ。

 8月26日に30歳の誕生日を迎えた。7月上旬に一時来日していたシャイナ夫人、2人の子ども、母親は、すでに米国に帰国した。異国の地でさびしい誕生日になったのかと思いきや、そんなことはなかったという。

 「当日の夜はエルドレッドに食事に連れて行ってもらったんだ。それに家族が、僕に内緒で家の中にプレゼントを隠して用意してくれていた。連絡が来て、それを見つけたときはうれしかったね」。粋な計らいをしてくれる家族を持ち、うらやましい限りだ。(記者コラム・柳澤 元紀)

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2017年8月31日のニュース