西武 楽天戦7連勝、最大11差が0・5差 森2番大当たり

[ 2017年8月30日 05:30 ]

パ・リーグ   西武3―1楽天 ( 2017年8月29日    kobo宮城 )

<楽・西>4回無死一塁、2番に入った森が右前打を放ちチャンスを広げる
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 3位の西武は29日、2位の楽天を3―1で下し、同カード7連勝を収めた。攻撃的に打線を組み替え、今季初めて2番で起用された森友哉捕手(22)が4回に右前打でつないで先制劇を演出。同点の6回も先頭で四球を選び、浅村栄斗内野手(26)の決勝打につなげた。7月19日に最大11あった楽天とのゲーム差を0・5に縮め、30日も勝てば2位に浮上する。

 長距離砲が「黒子」に徹した。今季初めて2番で起用された森が5度目のマルチ安打で勝利に貢献。「打順はあまり考えなかった。後ろに秋山さん、浅村さんと良い打者がいる。アウトでもしようがないという思いで打席に入った」と穏やかな表情で振り返った。

 2番が指定席の源田を今季2度目の1番で起用。2番・森と初の組み合わせには辻監督の明確な狙いがあった。最近10試合で3勝7敗と波に乗れず、低迷を打破したい。さらに左腕・塩見に今季この試合まで右打者の被打率・211に対し、左打者は被打率・400。「左打者の方が(球を)絞りやすい。森は引っ張れる。源田の足なら(1番で出塁すれば)一、三塁にできる」。狙いは的中した。

 0―0の4回だ。先頭の源田が2球目の直球に反応して中前打で出塁し、森も3球目のスライダーを右前に運んで無死一、三塁と好機を拡大。秋山の中犠飛で先制した。同点に追いつかれた直後の6回も先頭の森が四球で出塁。浅村の左前適時打で決勝のホームを踏んだ。森は9回も2死一塁からチェンジアップに反応して右前打で一、三塁の形をつくった。「秋山さんには(1、2番の初球打ちで)2球でアウトになるかもしれませんと伝えた」と積極打法を貫き、結果を出した。

 左肘頭(ちゅうとう)骨折で、開幕から4カ月以上戦線離脱した責任は人一倍感じている。試合勘を取り戻すため、27日は国士舘大との練習試合(西武第2)に「3番・捕手」で先発出場。30度を超える暑さの中で3打席立つと、メットライフドームに移動。ナイターのオリックス戦で2本の二塁打を放った。

 2位・楽天に7連勝。7月19日の最大11ゲーム差から0・5差まで縮めた。「向こうは嫌でしょう、下から来られるのは。2位を狙っていきます」と辻監督。新1、2番コンビの活躍で息を吹き返した。楽天を一気に追い抜く。(平尾 類)

 ▼源田(7回に遊撃適時内野安打を放つなど今季36度目のマルチ安打)打順はあまり意識しなかった。明日もあさっても試合があるので勝ちたい。

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