ロッテ 猪本、9年目初打点がV打 誕生日の伊東監督に恩返し

[ 2017年8月30日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―2オリックス ( 2017年8月29日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>お立ち台で喜び合う猪本(左)と唐川
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 同点の5回1死満塁。この日昇格して即スタメン起用されたロッテ・猪本が、中前に打ち返した。「必死にいきました!」。2人の走者を還し、プロ9年目の初打点、そして初の決勝打。前の2打席は好機で凡退していただけに、三度目の正直に安どした。

 「何が何でも勝ちたかった」と意気込んだのは、この日が伊東監督の55歳の誕生日だったからだ。08年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団も昨季限りで戦力外となり、テスト入団で同じ熊本出身の指揮官率いるロッテに拾われた。恩返しの思いは人一倍強い。試合前の円陣で声出し役を任されると「監督の55歳の誕生日。55点取りましょう!」と声を張り上げた。49点足りず「さすがに無理でした。でも勝ててよかったです。監督の誕生日にプロ初打点で縁を感じます」と笑った。

 普段は記念球に興味を示さない伊東監督だが、この日は「最後だからもらっておくよ」。ウイニングボールを試合後の会見でも大事そうに握りしめていた。(町田 利衣)

 ▼ロッテ唐川(6回2失点で自身6試合ぶりの5勝目)僕のピッチングは全然良くないし失策もしたが、野手のみんなが頑張ってくれた。

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