M21再点灯!広島ジョンソン復活5勝 “悪夢”3連敗さらば

[ 2017年8月26日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9―1中日 ( 2017年8月25日    マツダ )

<広・中>8回無失点で5勝目を挙げたジョンソン
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 エース復活を告げる歓喜の叫びだった。お立ち台。広島のジョンソンが日本語で「サイコウデース!」と声を張り上げると、マツダスタジアムのボルテージは最高潮に達した。

 「横浜で悔しい負け方をしたが、自分が帰ってきて連敗を止められてよかった」。前カードの敵地でのDeNA戦で3試合連続サヨナラ負け。ジョンソンは広島でテレビ観戦し、その光景を目に焼き付けていた。屈辱から一夜明け、迎えた本拠地での一戦。苦境に立たされたチームを救うのがエースの役目だ。

 4回まで無安打投球。一度も三塁を踏ませず、今季最長タイの8回を投げ抜いた。切れのある直球で大胆に内角を攻め、変化球を低めに集めて打たせて取るジョンソン本来の姿だ。「全球種でストライクが取れ、非常に良かった」。わずか2安打で無失点。約1カ月ぶりの復帰戦で7月12日以来44日ぶりの5勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。

 「非常に長い道のりだった」と振り返る。昨季15勝で沢村賞を受賞した左腕は今季、咽頭炎で4月上旬から2カ月離脱。7月には左太腿裏を痛めて再び離脱した。「(合わせて)3カ月間も棒に振っている。何も貢献できていない」。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように腕を振り、昨季の117試合に並ぶ球団最速の70勝と優勝マジック「21」の再点灯をもたらし、シーズン勝ち越しにも導いた。

 「中継ぎを休ませる投球を続けていきたい」とジョンソン。チームは夏場に来て先発陣の駒不足に苦しみ、救援陣の疲労の色も濃い。エースの復活こそが何より頼もしい。

 ▼広島・緒方監督 今日はジョンソンでしょう。球に力があったし、本当にいいリズムで攻撃につなげてくれた。

 ≪昨季に並ぶ球団最速≫広島がリーグ最速で70勝に到達。チーム117試合目での70勝は昨年と並ぶ球団最速タイのペースになった。また、広島の2年連続シーズン70勝以上は95年(74勝)、96年(71勝)に次いで2度目だが、2年連続リーグ70勝一番乗りは初めてだ。なお、この日は2位の阪神が敗れ、広島に優勝へのマジックナンバー21が再点灯した。現日程での最短優勝は9月7日。

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