また自力V消滅…阪神・青柳 伏兵宇佐見に被弾 金本監督「あと一歩」

[ 2017年8月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―6巨人 ( 2017年8月25日    東京ドーム )

<巨・神>5回2死一塁、金本監督は坂本勇に四球を与えた青柳(左)の交代を告げる
Photo By スポニチ

 粘投むなしく、中盤につかまった。自己最多5勝目を狙って先発した阪神・青柳だったが、伏兵の一発に沈んだ。

 「長打を打たれてはいけないところで打たれてしまい、自分の役割を果たすことができませんでした」

 悔しさをにじませたのは2点リードで迎えた5回だ。先頭の橋本到に右前打を許し、続くプロ初先発マスクの宇佐見に簡単に3ボール。3―1としてからの5球目、内角低め直球を捉えられ、右翼席上段への同点2ランを被弾した。

 甘いボールではなかったが、打者有利のカウントにしたことが負けだった。「3ボールにしてしまった時点で真っすぐを狙われた。(カウントを)取りにいくボールが、真っすぐしかないと思われていた」。勢いに乗る同学年の若武者は、逃してはくれなかった。

 その後2死まで奪うもマギーに中前打、坂本勇に四球を与えたところで降板。2番手の岩崎が3連打を浴びて、青柳が出した走者は一掃され、4回2/3を5失点で4敗目となった。

 初回こそ失点したものの2、3、4回と危なげない投球。2回の打席には、プロ初打点となる右中間適時二塁打を放つなど流れは悪くなかった。しかし、5回のマウンドで全て帳消しとなった。

 「(乱調は)いろいろ要素があるでしょう…。あと一歩なのかな。一皮むける。むけてほしいところですわね」」

 期待を込めて送り出した金本監督も首をかしげた。だが、逃げるわけにはいかない。青柳ができることは、この屈辱を乗り越え、次回登板で信頼を勝ち取るしかない。 (巻木 周平)

続きを表示

2017年8月26日のニュース