阪神・秋山 成長の証11勝「今年一番悪かった」

[ 2017年8月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―3ヤクルト ( 2017年8月24日    神宮 )

<ヤ・神>8回1死、坂口の遊ゴロに反応する秋山
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 苦しだ中でつかんだ白星が成長の証だった。阪神・秋山自身が「今年一番悪かった」と振り返るマウンドを終わってみれば8回3失点で投げ抜いた。登板過多気味だった中継ぎ陣を休ませ、メッセンジャーに並ぶチームトップの11勝目を飾った。

 「立ち上がりは本当に“どうなるかな”という内容でした。全体的に球威がなかったんですけど、低めを意識して、バレンティンのホームラン以外は何とか坂本のリードに応えながら投げられた」

 今季は球威も球速も増した直球が序盤はおかしかった。初回は大半が130キロ台。先制点をもらいながら1死一、二塁を招き、山田の遊ゴロで併殺を狙った上本の悪送球で追いつかれた。2回からは自らの判断で無走者でもセットポジションで投球。3回にはバレンティンの左越え2ランで反撃を許した。

 坂本や首脳陣と話し合いながら試合中に必死に修正。ヤクルトの早打ちにも助けられ、5回からは4イニング連続の3者凡退で尻上がりに調子を上げた。中継ぎ陣は挟まず、抑えのドリスに直接バトンを託した。

 22日の小野が3回1/3、23日の岩田が4回2/3で降板。「昨日、一昨日と中継ぎの方が頑張ってくれたんで少しでも長く投げたかった」。メッセンジャー不在の危機で投手陣全体を救う働きはエースの称号にふさわしい。金本監督も「そうですね。一番長いイニングを投げてくれて。今年はメッセと藤浪、岩貞に期待していて、3人を1人ではカバーしきれないけど、できるだけのカバーはしてくれている」と絶賛。8年目を迎えた大器は一皮も二皮もむけつつある。(山添 晴治)

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