ドジャース・ヒル MLB初サヨナラ被弾でノーヒッター逃す

[ 2017年8月25日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース0―1パイレーツ ( 2017年8月24日    ピッツバーグ )

パイレーツ戦の9回まで無安打無得点と好投したが、10回に本塁打を浴びてサヨナラ負けしたドジャースの先発ヒル
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 メジャー初の悲劇だ。ドジャースの左腕ヒルが23日(日本時間24日)のパイレーツ戦で9回まで無安打無得点と好投しながら、延長10回に先頭ハリソンにサヨナラ本塁打を浴び、5敗目(9勝)を喫した。記録専門会社エライアスによると、サヨナラ弾でノーヒットノーランが阻止されたのは史上初という。

 99球目で記録を逃した37歳は「たった1球の失投。これが野球だ。陳腐な決まり文句かもしれないが、こういうゲームなんだ」と落ち着いた口調だった。緩急を使って10三振を奪い、8回まで完全ペースも、9回先頭に三塁手の失策で出塁を許した。9回に失策で完全投球が途切れるのも史上初。味方が8安打で得点できなかったのも不運だが、ヒルは「そんなこと(不運)は思わない」と話した。

 昨年9月10日のマーリンズ戦でも7回まで完全投球を見せながら、指先のマメが原因で降板した。今季チームは首位を独走しており、世界一を見据える左腕は「我々には個人成績よりも大きなことが待っている」と切り替えていた。(奥田秀樹通信員)

 《日本では過去なし》ヒルが無安打のまま延長に入ったのは、95年6月3日のペドロ・マルティネス(エクスポズ)以来22年ぶり。マルティネスはパドレスを9回まで完全に抑え、10回先頭打者に二塁打を許した。日本のプロ野球でも初安打がサヨナラ弾になった例はない。高校野球では、84年夏の甲子園1回戦で境(鳥取)の安部が、0―0の延長10回2死から法政一(西東京)の末野に初安打となるサヨナラソロを浴び、0―1で敗れている。

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2017年8月25日のニュース