3番清宮!4番中村!5番安田!侍J高校日本代表・小枝監督が示唆

[ 2017年8月25日 05:30 ]

決勝から一夜明け、笑顔を見せる広陵・中村
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 「第28回WBSC U―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)」(9月1〜11日、カナダ)に出場する侍ジャパン高校日本代表は24日、千葉県内で3日目の合宿を行った。小枝守監督(66)は広陵の中村奨成捕手(3年)を4番に据える可能性を示した。前後を早実・清宮、履正社・安田で固める「213発クリーンアップ」で初の世界一を狙う。

 「最強打線」の陣容の輪郭が見えた。打順について問われた小枝監督は、初めて構想の一端を明かした。

 「組み合わせはまだ決めていないが、できれば(清宮と安田の間を)1つ外したいんですよ。3番と5番とか。そういうふうにした方が相手は嫌じゃないかなと思う。その中に一人、右(打者)が入ってくれればいい」

 清宮と安田はともに左打者。2人の間に4番として右打者が入ればジグザグのクリーンアップが形成できる。相手に左打者に左腕を投入する継投の隙を与えづらくすることにもなる。「今回は左が多いので難しいがジグザグ打線をやりたい」と指揮官。増田(横浜)らも候補だが、中心となるのが、夏の甲子園で大会新記録の6本塁打を放った中村だ。

 小枝監督は中村の打撃について「非常に積極的に自分のポイントで打っている印象」と評価。本塁打だけでなく、同じく大会新の17打点を挙げた勝負強さも光る。通算107発の清宮、同62発の安田を前後に置けば、同44本塁打の中村と「213発クリーンアップ」が形成される。中村は正捕手として守備の負担もあり、W杯開幕までにベストの打順を探っていく構えだ。

 中村はこの日、広島に戻り「(代表で)もうひと暴れしてくる」と意欲を新たにし「全国の高校球児の代表として、感謝の気持ちを忘れずに堂々とプレーしたいです」とチームを通じてコメントした。25日夜に代表に合流する。初めて日の丸を背負う中村がジャパンの中心に座る。 (原田 真奈子)

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