ギータ点火弾 9点!7連勝 大勝呼ぶ初回決勝29号2ラン

[ 2017年8月24日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―0西武 ( 2017年8月23日    ヤフオクドーム )

<ソ・西>初回2死一塁、右中間に2ランを放つ柳田
Photo By スポニチ

 今季最多7連勝に導いたのはソフトバンク・柳田の一振りだった。見逃せばボールかもしれないが、落ち際を正確なタイミングで捉えた。初回2死一塁、2ボールから内角低め128キロスライダーを右中間席へ運んだ。先制の29号2ランが決勝アーチになった。

 「ホームランはうれしいですね。立花コーチのアドバイスで修正できた。感謝です」

 打撃練習で突然不振に陥った。「今日の練習だけ、打球に力が伝わらなかった。このままじゃ打てんと思った」。毎日、フォームを見てくれる立花コーチの「ステップするのが早く、ためがない」との助言を基に突貫工事。そして1打席目の初球に結果を出した。

 本塁打王争いでは再び、トップの日本ハム・レアードに並び、89打点と合わせ、2冠王に返り咲いた。1日には打率・331も・312まで落としたが、「相手も一流の投手にいいところに投げられたら打てない」。内角攻めや際どい判定などで心を乱した昨季とは違う。

 甲子園で準優勝した広陵・中村が1大会新記録の6本塁打を放った。「僕は(中村のような)ホームラン打者ではない」と笑った。広島商では3年夏の広島大会準決勝で散り、高校通算11本塁打。遠回りの野球人生だから、3冠王を狙う立場になっても謙虚さを失わない。

 「最初の柳田君のホームランが凄く、効果的だった」と工藤監督。チームは7月27日の楽天戦以来、先制した試合は16連勝。貯金も最多39とし、楽天とは最大の7・5ゲーム差だ。4番の描く放物線は2年ぶりの頂点へ道を切り開いている。 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・松田(5回1死一、二塁からシュートを叩き、左翼テラス席へ21号3ラン)少し詰まったけど入って良かった。

 ▼ソフトバンク・石川(7回3安打無失点で7月4日以来の5勝目)危機感を持った登板だった。変化球が低めに行って、カウントを取れたのが良かった。

 ≪最短27日M点灯≫ソフトバンクが勝ち、楽天が敗れたため、早ければ27日にもソフトバンクに優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件はソフトバンクが24日の西武戦から27日のロッテ戦まで4連勝、その間に楽天がロッテ、日本ハムに4連敗することでM19が出る。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月24日のニュース