DeNA 10年ぶり!連夜のサヨナラ 劇打の梶谷「自分も便乗できた」

[ 2017年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA7―6広島 ( 2017年8月23日    横浜 )

<D・広>サヨナラ勝ちに歓喜のDeNAナイン
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 ドラマチック横浜だ!DeNAが1点差の9回2死からホセ・ロペス内野手(33)の同点ソロで追いつき、延長10回には梶谷隆幸外野手(28)が右中間へサヨナラ二塁打を放った。前夜は9回に史上初となる3者連続本塁打でサヨナラ勝ち。球団では2日連続劇勝は2007年以来10年ぶりでクライマックス・シリーズ進出へ大きく勢いづいた。

 横浜劇場は終わらない。今度の主役は梶谷だ。9回2死、ロペスの2夜連続同点弾で追いつき、迎えた延長10回無死一塁。中田の直球をはじき返した。一塁走者の戸柱は激走し、一気に歓喜のホームへ滑り込む。右中間を破る軌跡が、奇跡をもたらした。

 「“トバ(戸柱)走って”と思っていました。ナイスラン。バントかなと思ったけど監督が信じて打たせてくれて感謝です」

 前夜は筒香、ロペス、宮崎の3者連続本塁打で史上初のサヨナラ勝ち。球団の2戦連続サヨナラ勝ちは07年7月12、13日以来10年ぶりだ。夢見心地のヒーローは、前日から無安打が続いていた。「みんなが昨日からいい流れをつくってくれて。自分も便乗できた」と遅れを取り戻した。

 8月は試合前まで打率・189。ラミレス監督は「体重も減り疲れているかも」と心配し、休養日を検討していた。夏場に痩せやすい体質で今季も開幕時92キロが、現在81キロに落ち込んだ。ただ「例年通りというか、去年(78キロ)よりはマシ。今朝も10時間ぐらい寝たし大丈夫」と言い訳もしない。初回無死一塁の守備でもダイビングキャッチ。「僕は走って、追いかけて。それしかない」と全力プレーを貫いた。

 2回までに5点を先行させる展開を土壇場ではね返し「アンビリーバボー」と目を丸くしたラミレス監督。サヨナラの場面は「バントは全く考えなかった」と梶谷に全幅の信頼を寄せる。休養プランも「こんな結果だから」と再考となった。

 10勝9敗と広島にセ・リーグで唯一の勝ち越し。終盤の粘りを、CSでもいずれ雌雄を決する宿敵にこれでもかと印象づけた。(後藤 茂樹)

 ≪エスコバー移籍後1勝≫DeNAが前日(22日)に続き広島にサヨナラ勝ち。今季2試合連続サヨナラ勝ちはヤクルトが7月25、26日中日戦で記録したのに次いで2度目。チームでは07年7月12日中日戦、13日ヤクルト戦でマークして以来10年ぶりになる。救援のエスコバーが日本ハムから移籍後初勝利。今季日本ハムで1勝を挙げておりセ・パで勝ち星をマーク。同一シーズンに両リーグで白星は04年田中充がロッテ、ヤクルトでそれぞれ1勝して以来13年ぶり。

 ☆DeNAの前回2試合連続サヨナラ勝利 07年7月12日の中日戦、13日のヤクルト戦で記録。12日は3―3の9回2死一、二塁から佐伯が右翼へサヨナラ3ラン。翌13日のヤクルト戦は0―0の延長10回に仁志が左前に自身3度目となるサヨナラ打。三浦は延長戦まで139球を一人で投げ抜き、2安打の完封勝利を挙げた。

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