中日・岩瀬「再起できるように」志願の2軍降格 登板2戦連続黒星

[ 2017年8月21日 07:20 ]

セ・リーグ   中日2―3阪神 ( 2017年8月20日    ナゴヤドーム )

<中・神>延長11回、決勝点を許し、降板する岩瀬(右)。左は近藤コーチ
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 延長11回から登板し鳥谷に決勝打を許した中日・岩瀬は青ざめた表情でマウンドを降りた。

 48年の若林忠志(阪神)と並んでいた40歳代のシーズン最多登板を更新する49試合目の登板で自己ワースト6敗目。試合後、監督室で自ら森監督に2軍降格を申し出たことに「2試合続けてやられるのはダメ。もう1度ゆっくりと考えて、再起できるようにやっていきたい。このまま終わりたくはない」と説明した。

 緊迫した延長戦であっさりと決勝点を献上し、チームは5連敗。借金もワースト15になった。岩瀬から、ただならぬ空気を感じた指揮官は「下で調整させてくれということ。オレの口から、それ以上は言えない。少し、そっとしておいてやってくれれば。何かあれば、いろんなコメントを出すだろうから」と話すにとどめた。

 進退をかけて臨む今季。常に「結果を出せなければ身を引く」と言い続けてきただけに「引退」の文字と向き合いながら、今季中の再昇格を目指して再起を図る構えだ。

 900試合登板を達成した昨年8月6日のDeNA戦で1死も取れず3失点。数日後に球団に引退を申し出たが、慰留された。当時同様、この日の試合後も会談した西山和夫球団本部長は「その時とは(様子が)違います」と岩瀬に決意がないことを強調した。レジェンドの今後の動向が注目される。

 ≪シーズン6敗は自己ワースト≫42歳の岩瀬(中)が救援で6敗目も今季49試合目の登板をマーク。48年若林忠志(神=40歳)の48試合を抜く、40代投手のシーズン最多登板を達成した。なお、シーズン6敗は、00年の5敗を抜く自己ワースト。

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2017年8月21日のニュース