ソフトB 最短26日M20点灯 楽天に3連勝で独走6.5差

[ 2017年8月21日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―1楽天 ( 2017年8月20日    Koboパーク宮城 )

<楽・ソ>8回1死、ソロアーチを放ったデスパイネ(右)を出迎える工藤監督(中央)
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 追っ手は遠ざかり優勝マジック点灯が見えた。首位ソフトバンクが20日、2位・楽天との3連戦で3連勝を飾った。アルフレド・デスパイネ外野手(31)が初回に先制の2点二塁打、8回にダメ押しソロと3打点。首位浮上から5連勝で楽天に6・5ゲーム差をつけ、最短で26日に「M20」が出る。

 鋭い打球が小雨降る仙台の夜空を切り裂いた。3―1の8回1死、デスパイネは福山のスライダーを強振。「狙っていた」という本塁打が右中間席へ消えた。チームトップの柳田に並ぶ28号ソロ。追いすがるホームチームにとどめを刺した。

 「(3連戦へ)しっかり準備ができていい状態で迎えられた」

 決勝点となった先制打も、この男だ。初回2死一、三塁。カウント2―1から辛島の高め直球を逃さず左中間へ2点二塁打を放った。勝利打点はチームトップ柳田の15度に次ぐ11度目。打率・253ながら、大事な場面で勝負強さを発揮する。「最初のチャンスで打てて良かった。(楽天の)嶋は良い捕手。今日は自分の読みが正しかった」と笑った。

 救援陣も盤石なチームは先制した試合で59勝8敗、勝率・880を誇る。この3連戦は全て先制する得意パターンで逃げ切った。工藤監督は「先制の2点は大きかった。先制すると盛り上がるし、投手も粘れる」と納得の表情だ。

 人懐っこい笑みがトレードマークの優良助っ人は兄貴肌でもある。今季加入した同じキューバ出身の左腕モイネロを自宅に招いて気分転換させ、試合中もベンチで隣に座る。対戦相手の特徴も助言。後輩は7回から救援し、3勝目を挙げた。

 楽天を一蹴し、22日からは8ゲーム差の3位・西武と対決。独走態勢を固める好機となる。デスパイネは「優勝はまだ先。次の西武戦でまず2勝。1勝でも多く勝ちを積み重ねていきたい」としっかり足元を見つめた。 (後藤 実穂)

 ≪22日からソフトバンク5連勝かつ楽天5連敗で≫ソフトバンクが楽天3連戦に3連勝。対楽天の同一カード3連戦3連勝は昨年5月6〜8日にヤフオクドームで記録して以来7度目になるが、敵地のKoboパーク宮城では今回が初となった。これで、2位楽天とのゲーム差は6.5。早ければ26日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。ソフトバンクが22日の西武戦から26日のロッテ戦に5連勝。その間に楽天がロッテ、日本ハムを相手に5連敗すればM20が出る。

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