【吉村禎章 視点】菅野 ロペスに内角続けたバッテリーの勝利

[ 2017年8月20日 08:52 ]

セ・リーグ   巨人6―1DeNA ( 2017年8月19日    東京ドーム )

<巨・D>力投する巨人先発・菅野
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 配球の妙が勝利を呼び込んだ。6回1死満塁で迎えた打者はロペス。巨人・菅野は初球、内角高めにボールでもいいやというシュート系の球を投げ込んだ。そして2球目。ロペスは内角を続けることはないと読み、踏み込んで真っすぐかスライダー、外角に来るはずの球を打ちにいった。

 ところが、巨人バッテリーが選んだのは内角低めのシュート系の球。投げ損なって真ん中低めに入ったが、ロペスがイメージした球とは曲がりが逆。逃げていく球なら腕が伸びてバットのヘッドが利き、打球が上がったはずだが、入ってくる球に腕が縮こまり、三ゴロになった。これで流れは決まった。

 小林が構えた内角ぎりぎりのコースにいっていたらロペスは見逃したかもしれない。結果オーライとも言えるが、内角を続ける選択をしたバッテリーの勝利。信頼関係がもたらした結果だ。(スポニチ本紙評論家)

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