5日前は2位だったソフトB あっという間の堅首5.5差 千賀11勝目

[ 2017年8月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―0楽天 ( 2017年8月19日    Koboパーク宮城 )

<楽・ソ>大事な首位攻防第2戦で楽天打線をねじ伏せた千賀(左)を工藤監督がねぎらう
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 ソフトバンク・千賀の目線の先には則本がいた。「尊敬しているし、バチバチに意識していた。投げ負けないようにと思っていた」。毎回の10三振を奪い、8回4安打無失点で投げ勝った。充実の11勝目に「大事な試合だったので、勝てて良かった」と話した。

 雨が試合開始から断続的に振る中でも集中力は切れなかった。初回、先頭を四球で歩かせたが、茂木を二ゴロ併殺に仕留めリズムをつかむ。3回に聖沢に初安打を許したが、1死二塁で足立、島内とフォークで2者連続空振り三振。8回2死、島内を空振り三振に斬った124球目も、152キロと最後まで気合は乗っていた。

 3月のWBCでは侍ジャパンのチームメートとして則本とともに日本代表を支えた。ブルペンでは、心の持ち方を意見交換した。自身は同大会で日本代表で唯一のベストナインに輝いた。だが、開幕直後の4月4日、則本との投げ合いでは、4回7失点KO。「自分が情けない」と心に刻んだ。その時以来の投げ合い。通算3度目の対決で初めて則本に勝った。それでも千賀は言う。「則本さんは9回まで投げた。僕は8回。まだまだだなと思う。大事な試合の少ない点差で、長いイニングを投げること」と目標は高い。

 今季3度目の楽天戦登板で初勝利、チームを4連勝に導いた右腕を工藤監督も「相手が則本選手で絶対に点をやらないという思いが凄く出ていた」と称えた。今季のパ・リーグの1位、2位では最大ゲーム差となる5・5に広げた。20日も勝って、一気に独走態勢に入る。

 ≪先制試合は58勝8敗≫ソフトバンクが4連勝。2位楽天との差を5.5ゲームに広げた。前日までパで首位が2位につけた最大差は6月1日時点で楽天がソフトバンクにつけた4.5ゲーム差。5ゲーム以上の差は今季初めてだ。今月のソフトバンクは11勝5敗の好成績。うち、先取点を奪った試合は10戦10勝。シーズンでも先制試合は58勝8敗と先手必勝で独走態勢を築いている。

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