【記者の目】野球賭博問題の教訓生かされず 球団の責任は免れない

[ 2017年8月19日 09:00 ]

一礼して会見場を後にする山口俊
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 15〜16年に発覚した野球賭博問題に続く巨人の不祥事。石井球団社長は会見で自ら切り出し「野球賭博の問題を引き起こしてからそれほど日がたっていない。大変反省している。(再発防止の)仕組みづくりを進めている」と語った。山口俊の行為は、子供たちが憧れ、模範となるべきプロスポーツ選手が取るべき行動ではなかったが、球団の責任は免れない。

 球団では賭博問題後に紀律委員会を発足させ、再発防止のための注意喚起などを行ってきた。コンプライアンス(法令順守)を掲げる中での騒動。危機感は全選手が持っていたのか。共有できていなければ、取り組んだことにならない。

 不祥事はもう許されない。球団は、若手はもちろん、FAで巨人に移籍する実績ある選手に対しても「プロ野球選手としての立場」を再認識させる必要がある。プライベートでの行動も監視されるのはプロ選手の宿命。ファンのためにも「今後二度と…」という言葉は、使用してはならない。(巨人担当キャップ・川島 毅洋)

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