オリ宮内オーナー怒 采配に苦言「早打ちの作戦は変」

[ 2017年8月19日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2―5ロッテ ( 2017年8月18日    京セラドーム )

<オ・ロ>先発・ディクソンに交代を告げる福良監督
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 フラストレーションがたまるばかりだった。オリックスはロッテ・酒居に4安打2得点。他球団新人に、救援勝利を含めた今季3度目の初勝利を献上した。プロ初の2番出場したT―岡田が4点劣勢の9回に、23号ソロを放つも反撃はここまで…。5連敗を喫した福良オリックスは、今季最多となる借金12とした。

 「全然良いところがなかった。ファンに対して、こんな試合で申し訳ない」

 試合後、開口一番に指揮官が絞り出した言葉が全てだ。2点劣勢の2回1死一、三塁でマレーロが中犠飛し1点を返すも、反撃気運は一向に高まらない。3回から8回までを1安打に封じられ、7回3失点のディクソンを援護できず。「チャンスらしいチャンスもなかった。敗因は打つ方でしょう」と、将も険しい表情で振り返った。

 さらに怒気を強めたのは、観戦に訪れた宮内オーナーだ。試合後の取材に応じると「ご覧の通り。守れないし、4安打では…」とおかんむり。さらに怒りは収まらず、「早打ちが目立つ。夏場で投手が弱っているところに、早打ちの作戦は変。ベンチも策がなさすぎる。型通りの作戦」と采配面に言及した。

 7月には西名球団社長が「長期を任せるつもりでいる」と福良監督の来季以降の続投支持を表明しているが、この日の宮内オーナーは「きょうは機嫌が悪いよ」と球場を去る際までご立腹。不穏な空気になる前に1日も早いトンネル脱出が求められる。 (久林 幸平)

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2017年8月19日のニュース