大谷、V打で快答 ドジャース本気の8人視察 ハーシュハイザー氏も来た

[ 2017年8月19日 05:50 ]

パ・リーグ   日本ハム4―0西武 ( 2017年8月18日    札幌D )

<日・西>大谷の練習を見つめるメジャーのスカウト陣。右から2人目がハーシュハイザー氏
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 札幌ドームのバックネット裏にド軍関係者が陣取った。編成トップのアンドリュー・フリードマン編成本部長を筆頭に、ジョン・ディーブル環太平洋スカウト部長、ゲーレン・カー編成部長ら総勢8人。その中には、ド軍OBのオレル・ハーシュハイザー氏の姿も。通算204勝を挙げ、「ミスターゼロ」の異名を取った大物レジェンドだ。

 熱視線を受けた日本ハム・大谷は、初回1死三塁から先制の中前適時打。6回には内角低めのワンバウンドしそうなスライダーを拾い、右翼線二塁打で出塁した。「ビックリして反応した感じ。でも、(フェアゾーンに)残ると思った。結果的にバットの出し方が良かった」。技ありの一打で中田の15号2ランにつなげた。

 早ければ今オフにもポスティングシステムでメジャーに移籍する可能性がある大谷。この日はレンジャーズ、パイレーツ、アストロズも視察に訪れたが、花巻東1年時からマークを続けているド軍の「本気度」はすさまじい。フリードマン編成本部長は、米球界でも一、二を争う敏腕として知られており、自ら日本まで足を運ぶのは異例。58歳のハーシュハイザー氏は現在は球団専属のテレビ解説者で、編成業務には携わっていないが、伝説のサイ・ヤング賞右腕まで連れてくることで大谷に思いを届けた。

 大谷は3試合連続マルチ安打&4試合連続打点で、今季3度目の4連勝に貢献。大挙して押し寄せたメジャースカウトについては「特にはない」とコメントを避けたが、「打者・大谷」をアピールするには十分な夜だった。 (柳原 直之)

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2017年8月19日のニュース