大谷、今季初V打!試合前に全力32球 二刀流“完全復活”間近

[ 2017年8月17日 06:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4―2ロッテ ( 2017年8月16日    札幌D )

塁上で手を上げる大谷
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 日本ハム・大谷の集中力は切れない。3―1の6回1死一、二塁。チェンの5球目の直前、ベンチから球審に暴言を吐いたスタンリッジが退場。だが、6球目のスライダーを難なく捉えた。3安打目の右前打で満塁とし、4点目につなげた。

 「かなりベンチから声が聞こえていたので、危ないんじゃないかなと思っていた。しっかり打てて良かった」

 そうサラリと言ってのけるほど、心にゆとりがあった。初回1死三塁では右中間を破る先制の適時二塁打。同点の4回2死一、二塁ではカーブを捉え、勝ち越しの中前打を放った。「打席数もこなしているし、(状態が)上がってこないとダメかなと思う」。今季2度目の2適時打で、今季4度目の猛打賞。打者出場36試合目で決勝打は今季初めてだった。

 試合前には今季唯一の登板となった7月12日のオリックス戦以降、初めてブルペンで捕手を座らせ32球を全力で投げた。チームは早ければ今月中の投手復帰を模索。「変化球もまずまず。しっかりゲームに向けてやりたい」と力を込めた。

 6月23日以来、54日ぶりの2連勝。クライマックスシリーズ進出圏内から大きく離されているが、二刀流として完全復活を遂げることは、来季に向けて不安要素を取り除く意味でも重要で、栗山監督も「体の状態が本当に良くなっている」と目を細めた。 (柳原 直之)

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2017年8月17日のニュース