西武・森また大当たり!復帰2戦で7の5 今季1号も出た

[ 2017年8月17日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―0楽天 ( 2017年8月16日    メットライフD )

5回2死、森が右越えに今季第1号となるホームランを放つ
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 3位・西武が2位・楽天との直接対決2連勝を収めた。16日、森友哉捕手(22)の今季1号ソロなどで5―0の快勝。勝率を6割台に戻し、楽天とのゲーム差を3・5に詰めた。森は3安打。このカードから戦列復帰し、連日の活躍だ。

 お祭りムードを象徴していた。フォークをすくい上げて今季初アーチを放った森がベンチで「場外にいったかと思ったわ!」と豪快に振り返る。すかさず、中村からツッコミが入った。「最前列や。最前列」。笑いが起きた。「やっと1本出て気持ちが楽になった。雰囲気がいい。凄く楽しくやっています」。森の目は輝いていた。

 3月5日に「左肘頭(ちゅうとう)骨折」で戦線離脱し、8月15日に復帰するまでの5カ月間。手術でなく保存療法を選択した決断に、心が揺れた時期もあった。4月上旬には鬼気迫る表情で左手にギプスをしたまま右手一本でティー打撃を行っていた。焦りはあった。だが、周囲への気遣いも忘れない。5月には同じリハビリ組だった金子侑、愛斗のフリー打撃で打撃投手を買って出た。「今のはええ球やろ!」「ああ、スタンドに持ってかれた!」。明るく振る舞い、一足早く復帰する仲間を支えた。

 仲間も森を支える。長さ33・5インチ、重さ890グラムのバットを数本持っているが、この日は腰の張りで欠場した中村に試合用を選んでもらった。2回に3ボールから4球目の直球を振り抜き右飛に倒れたが、「空振りになってもいいやと思ったら大振りになって詰まった」と修正。4回に右前打を放ち、5回にアーチ、8回も右前打で猛打賞だ。「いつもは岡田さんがバットを選んでくれるけど、今日は中村さんのおかげです」と感謝した。

 復帰2試合で7打数5安打4打点。辻監督は「こう結果を出すのだから技術があるということ」と称えた。真っ赤な「炎獅子ユニフォーム」は楽天3連戦が終わる17日で、予定の着用スケジュールを終える。19勝4敗と圧倒的な強さを誇るラッキーアイテム。袖を通したばかりの森は「あまり似合っていないと思う。新鮮に感じる」と話し、笑いを誘った。ナインの心に宿った「炎」は本物。逆転優勝へ勝ち続ける。(平尾 類)

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2017年8月17日のニュース