遼馬＆球児　そろって２回零封救援　悪い流れ断ち切った

セ・リーグ   阪神１―６巨人 （ 2017年8月8日    東京ドーム ）

＜巨・神＞３番手・藤川は２回を無失点に抑える
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　勝敗に直結せずとも、２人の中継ぎ右腕の力投が光った。阪神先発・岩貞の早期降板を受け、５回から登板したのは松田だった。

　「真っすぐで押し込めたところはあるけど、まだまだゾーン、高さが甘い部分がある」

　反省の言葉とは裏腹に、持ち味を発揮した。１イニング目は先頭・長野を１４６キロの直球で遊ゴロに仕留めるなど、すべて勝負球に直球を選択して３者凡退。回をまたいだ６回も、１死から陽岱鋼（ヨウ・ダイカン）の二塁打とマギーへの四球で一、二塁のピンチを背負いながら、坂本勇を直球で三ゴロ併殺。任された２イニングを無失点でしのいだ。５日のヤクルト戦に続く、複数回での登板も苦にせず、役割を果たした。

　「（流れを変える意識で）テンポを上げたり、そういうことは坂本にも言われていたので、意識はしていた」

　序盤で大差を付けられた劣勢で、何とか反攻のきっかけを作ろうと、腕を振った。

　それは、ベテラン右腕も同じ気持ちだったに違いない。松田からバトンを受け７回から登板した藤川も２回無失点と期待に応えた。

　７回は、それまで２安打を放っている先頭・阿部を一ゴロに退け村田、長野の中軸を３人斬り。８回も２死から代打・宇佐見に中前打こそ許したが、最後は陽岱鋼をカーブで空振り三振と要所を締めた。

　試合後は「また明日です」と言葉少なに球場を後にしたが、敗戦の中、力を出し切った２人の奮闘が、必ず次なる戦いへつながっていくはず。先発陣が役割を果たせば、最高に心強い援軍が控えている。（遠藤　礼）