中日・森監督「1人になるとつらく…」乳がんで長女死去も志願の采配

[ 2017年8月9日 05:37 ]

セ・リーグ   中日1―1広島 ( 2017年8月8日    ナゴヤドーム )

<中・広>ベンチで戦況を見つめる森監督(中央)
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 首位・広島と延長12回を戦い抜いた。先発の鈴木が7回1失点。救援陣も無失点リレーし、1―1で今季5度目の引き分けに持ち込んだ。森監督は「下(2軍)で結果を出し、すぐにはい上がってくるヤツが好きだ」と鈴木を評価した。

 62歳の指揮官は悲しみを見せず、指揮を執った。この日、7日に長女の矢野麗華さんが乳がんのため、35歳の若さで亡くなったことが球団から発表された。前日に川崎市内の病院で長女を見舞った指揮官は試合に備えて名古屋へ。新幹線での移動中に連絡を受け、病院に引き返した。

 「(前カードの巨人戦で)ちょうど東京ドームのデーゲームが2つ続いて久しぶりにゆっくり時間を過ごすことができた。これは天命、運命と思って覚悟はしていたが…」。さまざまな思いをかみしめるように遠い目で話した。

 選手には試合前のミーティングで直接伝えた。「1人になると、つらくなる。“ユニホームを着て一緒にやらせてくれ”と言った」。気力を振り絞り、采配を振った。

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2017年8月9日のニュース