波佐見・内野、驚きの大会1号「筒香2世になれる期待感ある」

[ 2017年8月9日 08:20 ]

第99回全国高校野球選手権第1日・1回戦   波佐見5―6彦根東 ( 2017年8月8日    甲子園 )

<彦根東・波佐見>2回無死、波佐見・内野が大会第1号となる先制ソロを放つ
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 ◆100回大会の主役たち

 99回目の選手権。来夏には節目の100回大会が待つ。メモリアルな夏を視界に入れた1、2年生をピックアップした。

 開幕のサイレンが鳴ってから約10分。波佐見(長崎)の2年生4番内野が観客の度肝を抜いた。2回、弾丸ライナーが右中間席に飛び込む。今大会1号の先制ソロだ。台風が過ぎても、強い浜風。プロの左打者をも恐れさせる難敵を破った。

 バックネット裏でDeNA・吉田孝司スカウト部長がうなった。「筒香2世になれる期待感がある」。構え方、スイング軌道も似た逸材だ。

 学校がある波佐見町の隣、西海市の出身。父・哲也さんも波佐見野球部OBで、果たせなかった甲子園の夢を託された。西彼中時代に県選抜入りし、未来が開けた。波佐見入学後は筋力トレーニングの効果で体重8キロ増の81キロと豊かな体格に成長。原動力は、高校球界でいち早く名を知らしめた大阪桐蔭・藤原、根尾ら同学年だ。「悔しい気持ちで毎日バットを振っていた。自分もやってやろうと思った」。会心の高校通算18号、公式戦1号だった。

 敗退し「3年生と少しでも長くと思っていたのに…」と肩を落とした。新チームでは主将を務める。土は持ち帰らなかった。「もう一度必ず甲子園に戻ってくるから」。100回大会への道に、一歩を踏み出した。 (松井 いつき)

 ◆内野 裕太(うちの・ゆうた)2000年(平12)5月11日、長崎県生まれの17歳。小2から大串球友会で野球を始める。西彼中では軟式野球部。波佐見で1年春からベンチ入りし1年秋と2年春は背番号3で一塁。今夏前から背番号7。家族は両親と姉。1メートル75、81キロ。右投げ左打ち。

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2017年8月9日のニュース