【キヨシスタイル】熱い!炎の西武打線 今年はセもパも赤が強い

[ 2017年8月8日 10:30 ]

炎獅子ユニフォームでハイタッチする西武ナイン
Photo By スポニチ

 熱いぜ!パ・リーグ。3位の西武が59年ぶりの13連勝をマークする快進撃で、首位ソフトバンクに5・5ゲーム、2位楽天に4ゲーム差に迫っている。

 4日からのソフトバンク3連戦(メットライフドーム)。初戦に逆転勝ちで13連勝を決め、連勝が止まった2戦目も驚異的な粘りを見せた。1―7の劣勢から8、9回で追いつき、延長戦に持ち込んだのだ。

 辻監督に聞いたら「向こうのベンチの雰囲気が違いましたもん。楽しかったですよ」って。負けて、そう言える余裕。3戦目は6―1で快勝し、この3連戦を勝ち越した。

 ソフトバンクを本気モードにさせた西武。6月から7月にかけて15連勝を飾り、最大11・5ゲーム差をひっくり返して優勝した去年の日本ハムにダブるところがある。

 なにが凄いかっていうと、日本一のフォークボールを投げるソフトバンクの千賀に「えぐい」と言わせた打線。1番に安打製造機の秋山がいて、2番はルーキーの源田だ。

 去年12球団最多の101失策にあえいだ西武。堅実な遊撃守備で社会人(トヨタ自動車)の源田を3位指名したのだろうが、足は速いし、打撃もいける。緩い球も形を崩されることなく、しっかりミート。送りバントがいらない最高のつなぎ役になっている。

 3番は暴れん坊将軍の浅村。4番にはおかわり何杯でもOKの中村がでんと座る。そして5番はおかわりくんの弟子の山川。不振のメヒアに代わって一塁に入って爆発し、13連勝の立役者になった。8番の炭谷も打率・266打ってるし、9番の金子侑は・338。打線に全く切れ目がない。

 この強力打線の援護を受けて若い投手陣が成長。岸(現楽天)が抜けた穴をみんなで埋めている。どこかマエケン(現ドジャース)が抜けて優勝した去年の広島みたいな…。

 故障者続出の楽天に代わって首位に立ったソフトバンクは独走態勢に入れるかと思ったら、思わぬ強敵の出現。今年も危機感を持って戦わなきゃいけない。黄色というより赤信号かもしれない。

 そういや、西武は炎獅子ユニホームを着てから連勝が始まった。セ・リーグは赤ヘルが独走。セもパも赤が強いんだよな。 (本紙評論家・中畑 清)

続きを表示

2017年8月7日のニュース