オリ・ヘルメン来日初セーブ！監督の「明日３イニング」要求に「モウ、エエッテ！」

パ・リーグ   オリックス６―４日本ハム （ 2017年8月5日    札幌Ｄ ）

　オリックスの助っ人が確実に試合を締めた。ヘルメンは６―４の８回２死から登板し、１回１／３を無失点で終えて来日初セーブをマーク。「チームの勝利のことだけを考えて投げたよ」と満面だった。

　メジャー通算１２９試合に登板した実力者だが、ここまでは外国人枠の関係もあり、２度の出場選手登録、抹消を繰り返してきた。それでも２１試合の登板で防御率１・５９と高いレベルで調子を維持。平野が２軍調整中で守護神不在のチームだけに、福良監督は「今日くらいの投球をしてくれたら、ヘルメンに任せようと思う」と新守護神の筆頭候補に挙げた。

　高いレベルなのは投球だけじゃない。特徴的なハスキーボイスから繰り出す、ウイットの効いたジョークもさえ渡る。初セーブの記念ボールについて「（プロ初勝利の）オオヤマが僕のボールを取って行ってしまったので、半分にカットしてもらうよ」とニヤリ。

　バスに乗り込み間際、監督から「明日３イニング」と笑顔を向けられると「モウ、エエッテ！」と日本語で一言。さらに監督がＶサインを作り、２イニングを要求すると、一段大きな声で「モーウ、エエッテ！」。まさかの“連投拒否”で勝利後のチーム、報道陣を爆笑の渦に巻き込んだ。