広陵・エース平元 中京大中京との初戦へ「開き直ります」

[ 2017年8月5日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権大会1回戦   広陵―中京大中京 ( 2017年8月10日    甲子園 )

ガッツポーズをする平元(右)、中村の広陵バッテリー
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 第99回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。

 勇ましい名前にしては少々弱気な発言かもしれない。U―18日本代表の第1次候補に選出された平元擁する広陵は大会第4日の第1試合で中京大中京と激突。全国最多7度の夏優勝を誇る古豪との初戦に、銀次郎は複雑な表情を浮かべた。

 「ワクワクする気持ちと不安の五分五分。もう開き直ります」

 最速146キロを誇る左腕の名前の由来は人気漫画「難波金融伝・ミナミの帝王」の主人公・萬田銀次郎から。部員から銀ちゃんと呼ばれる背番号1は「男という感じの名前で気に入っています」と笑った。鵜飼、伊藤康のU―18日本代表候補コンビ擁する強敵との一戦。ミナミの鬼と言われた本家のような気迫で立ち向かう。

 平元を支えるのが同じくU―18日本代表候補の捕手・中村だ。二塁送球タイムは1・74秒。遠投120メートルの強肩に加え、高校通算38本塁打を誇る今秋ドラフト上位候補だ。同校OBの小林(巨人)をしのぐ大器で、中井哲之監督が「高校時代を比べたら中村の方が全然上。バケモノです」と舌を巻く逸材だ。

 初戦を突破すれば、2回戦は横浜―秀岳館の勝者と激突する。野村(広島)―小林のバッテリーを軸に夏の甲子園で準優勝に輝いたのが07年。3度の選抜大会優勝を誇るが、夏の全国制覇はまだない。「日本一しか頭にありません」と中村。今大会最強バッテリーでまずは激戦ブロックをぶち抜く。(吉仲 博幸)

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2017年8月5日のニュース