阪神 ロジャースから超速攻4点 絶好調4番が初回先制パン打

[ 2017年8月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―5広島 ( 2017年8月3日    マツダ )

<広・神>初回2死二塁、ロジャースは中前に先制の適時打を放つ
Photo By スポニチ

 阪神は初回の猛攻が、結果的には敗戦を免れることにつながった。2死無走者から3番・福留が広島先発・九里から右中間二塁打。続く前夜のヒーロー、ロジャースは初対戦となった右腕に対し、カウント2―1からスライダーをコンパクトに中前にはじき返す適時打。勢いそのままに先制点をたたき出した。

 「とにかく積極的にいこうと、それだけだよ。強振しないようにどんな球種が来てもコンタクトできるように意識していたんだ。イメージしたようなバッティングができた」

 二塁からは40歳主将が激走して生還。「何よりフクドメサンのベースランニングが素晴らしかったね!」と頼れる先輩をたたえた。7月23日のヤクルト戦で「パンダ」が4番に座って以降、この並びが定着しているが、3、4番ともに勝負強く、状況に応じた打撃ができるのが強み。敵軍が福留との勝負を避けられない状況をつくっており、途中加入の新助っ人が早くも大きな戦力となっている。

 これだけでは終わらない。続く中谷も三塁線突破の二塁打で続き二、三塁。その後、鳥谷の2点適時打に大和の二塁内野安打に敵失が重なり、もう1点追加。5連打で5月25日の巨人戦以来となる初回4得点となった。

 4回も2死から7試合ぶりに1番で先発出場した高山が右前打し上本の左越え二塁打で生還した。片岡打撃コーチは「全て2アウトからの得点だしね。1点でも多く取ろうとしているし、暑い中でよくやっていると思う。表(先攻)で負けなかったんだから」と前向きに話した。

 灼熱(しゃくねつ)の広島での総力戦。敵地で強い首位に食い下がったことが、今後につながると信じ、1試合1試合を戦い抜くだけだ。(山添 晴治)

続きを表示

2017年8月4日のニュース