広島　９回３点差追いつきドロー　４日ＤｅＮＡに勝てばＭ点灯

セ・リーグ   広島５―５阪神 （ 2017年8月3日    マツダ ）

＜広・神＞９回１死一、三塁、西川の同点打に盛り上がる広島ナイン
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　４時間３４分の激闘。引き分けに終わった広島・緒方監督は、納得の表情で試合を振り返った。「今日も全員で一丸となって戦うことができた。３点差を追い付いて引き分け。自分の中で勝ちに等しいと思っている」。勝ちに等しい――。指揮官にそう言わしめた、驚異的な粘りを発揮したのは９回だった。

　１死一、二塁から代打・松山の右前打でまず１点。ここで「神走塁」が飛び出す。１死一、三塁で、代打・西川の打球は右中間方向へ。阪神の中堅・俊介は回り込んでワンバウンドで処理した。記録は中前打だが、三塁走者に続いて、フルカウントでスタートを切っていた代走の一塁走者・野間も一気に本塁に滑り込んだ。同点。阪神・高代ヘッドコーチが「何も悪いプレーはなかった」と振り返ったように、中継プレーにミスはなかったが、野間の足が勝った。同点のホームインに「得点につながって良かった」と笑顔を見せた。

　控えでも各選手が己の役割を全うしている。西川は今季の代打成績が３０打数１３安打の打率・４３３となった。だから強い。だから、負けない。

　９回、先頭打者で二塁内野安打を放ってチャンスメークした新井は言った。「最後の最後まで絶対に諦めないように、いつも通りやった」。まさにチーム一丸。４日のＤｅＮＡ戦に勝てば、リーグ連覇へのマジックが初点灯する。盛夏、広島がスパートをかけようとしている。

　≪勝てば３５ｏｒ３６≫広島が阪神と延長１２回引き分けで、阪神の自力優勝の可能性を消した。チームは４日、同じく自力優勝の可能性を残すＤｅＮＡとの直接対決に勝って消滅させれば、優勝へのマジックナンバーが初点灯。マジック対象チームの阪神が同日ヤクルトに負ければ「３５」、勝ちか引き分けで「３６」が出る。