ダル放出の背景に再契約交渉の決裂 レ軍は有望株3人獲得できず

[ 2017年8月2日 07:35 ]

トレードが決まり記者会見するダルビッシュ(AP)
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 ドジャースは期限ギリギリまで粘り、ダルビッシュを獲得した。それを可能とした背景には、レンジャーズがシーズン前半までに、ダルビッシュとの再契約交渉が不調に終わっていたことがある。

 ダルビッシュ側は、ナショナルズがストラスバーグと結んだ17〜23年の7年総額1億7500万ドル(約192億5000万円)を攻防ラインとしたが、レ軍が拒否して合意に至らず。チーム再建の必要にも迫られ、レ軍はエースの放出を決断。しかし、交換要員として求めていたド軍傘下マイナーの有望株上位3人のうち、一人も獲得できなかった。

 一方でダルビッシュは、ド軍入りで大きなチャンスを手にしたといえる。投手有利の球場に移ることに加え、ザイディGMは「彼は球種が多く、ナ・リーグの打者はアジャストに時間がかかる」と別の効果も期待した。シーズン終盤とポストシーズンの活躍で自らの価値を高めれば、2歳若いストラスバーグより大きな契約を勝ち取ることも十分可能だ。 (奥田秀樹通信員)

 ▽イチローは移籍即出場 ウエーバーを経ないトレード期限ギリギリの移籍で日本の複数選手が同日に決まるのは初めて。この日はダルビッシュ移籍のドジャースが試合がなく、青木はブルージェイズへの合流が1日で「移籍決定即出場」はなかった。12年7月23日にマリナーズのイチローはヤンキースにトレード移籍。同日にセーフコ・フィールドで行われたマリナーズ―ヤンキース戦に「8番・右翼」で先発出場した。

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2017年8月2日のニュース