阪神・俊介、今季2度目猛打賞 福留“代役”でかした

[ 2017年7月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―0中日 ( 2017年7月28日    ナゴヤD )

4回2死二・三塁、俊介が左中間に2点適時二塁打を放つ
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 阪神・俊介の打撃が虎打線を、その気にさせた。2試合連続で1番で先発出場。初回だ。カウント2ボール2ストライクからの6球目。外角への直球をはじき返した一打は、ライナー性の右前打となった。

 「真っすぐを捉えてくれた」。片岡打撃コーチも目を細めるプレーボール直後の一打が、ナインを鼓舞したのは言うまでもない。ましてや、速球を完璧に捉えたことに価値がある。先発のバルデスは攻略可能――。痛烈なメッセージを自らのをバットで示した。

 圧巻は2点リードで迎えた4回の打撃だった。直前の1死二、三塁の場面で、ベンチは投手の秋山に安打を求めた。スクイズも予想された中で強攻策を指示したが、結果は空振り三振。ともすれば流れが途切れかねない状況の中、千金の仕事ぶりを見せた。

 「前の回に(秋山は犠打を)決めているから、それ(スクイズ)も頭をよぎったけどね。俊介に期待したというのもあったからね」

 金本監督が舞台裏を明かした。期待に応え、3ボール1ストライクから再び速球をはじき返した。ワンバウンドで左中間フェンスを直撃する2点適時二塁打。9回の第5打席では左前打を放ち、5月30日のロッテ戦以来となる今季2度目の猛打賞を記録した。

 「自分のスイングができた。今の状況を続けられるように練習を続ける。とにかくやるだけ。打てなくてもチームの勝利に貢献できるように頑張ります」

 福留が積極的休養で2試合連続で欠場した中、代役として2試合連続のマルチ安打。それでも8年目の中堅は浮かれることなく、謙虚に言葉をつないだ。 (山本 浩之)

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2017年7月29日のニュース