阪神・岩田 676日ぶり復活星 1型糖尿病患者の子供たちの前で勇姿

[ 2017年7月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神10―3DeNA ( 2017年7月27日    甲子園 )

<神・D>676日ぶりのウイニングボールを大事そうにポケットにしまう岩田。右は坂本
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 やっとここまでたどり着いた。悔しさ、苦しさ、もどかしさ…。2軍暮らし中に味わってきたさまざまな思いを胸に秘め、阪神・岩田が腕を振った。昨年4月27日以来、1年3カ月ぶりの先発マウンド。5回3安打2失点の内容でも、ずっしりと重い今季初白星だった。

 「あんなフラフラした投球で申し訳ないです。力み過ぎたというか“失敗したらこのまま終わってしまうんじゃないか”という不安もあったんで。でも、勝たせてもらえたんで、次はしっかり内容のいい投球をしたい」

 能見と並ぶ左のローテの軸と目された昨季、自分を見失った。開幕ローテ入りしながら4試合で0勝3敗。4月末に降格し、再昇格は9月、それも中継ぎだった。そこでも2試合連続失点。どん底のまま16年は幕を閉じた。今季も開幕1軍に残れず、鳴尾浜で一回りも年下の若虎たちと一緒に汗を流してきた。

 特別な日だった。毎年夏休みに自身と同じ1型糖尿病患者の子どもたちを甲子園に招待。偶然にも今季初登板と重なった。昨年は電話での会話しかできなかったが、野球の神様の計らいで勇姿を見せられた。

 「プレーするところを見せられて良かった。おっちゃんでも頑張ってるんだぞと。たまたまそういう日程になったんですけど、何かあるのかな」

 先頭打者や投手への四球。暴投やボークまであり、課題もたくさん出た。676日ぶりの勝利と聞き、「そんなにですか。恥ずかしいですね」と苦笑い。確かな一歩を刻み、次へとつなげた。(山添 晴治)

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