阪神・中谷 逆転V弾 前夜“お見合い”豪快に雪辱

[ 2017年7月28日 05:52 ]

セ・リーグ   阪神10―3DeNA ( 2017年7月27日    甲子園 )

<神・D>4回1死一、二塁、中谷が左越えに11号の逆転3ランを放つ
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 阪神・中谷将大外野手(24)が27日のDeNA戦(甲子園)で殊勲の逆転決勝アーチを放った。2点を追う4回1死一、二塁から左翼席へ11号。前夜の拙守を糧にした挽回弾だった。2連敗で止め、同率2位に再浮上。28日から始まる夏の長期遠征へ弾みを付けた。

 中谷が描いた美しい放物線がすべてを救った。猛虎を覆う暗雲を吹き飛ばす渾身(こんしん)の一撃だった。

 「チャンスで回ってきた打席でしたし、何とかしたいと思って打席に入った。2点取られて流れが悪かったですけど、流れを変えられた。最高の形になってくれて良かった」

 2点劣勢の4回。1死一、二塁から石田の2球目の直球を完璧に捉えた。左翼席へ運ぶ起死回生の逆転11号。直接対決で2連敗し、DeNAに2位の座を奪われた負の流れをすべて断ち切った。前夜は大山と飛球を譲り合う拙守があったばかり。挽回の一撃は金本監督にも「本当にホームランバッターが打つようなホームランらしい、ホームラン。本当に豪快に運んでくれた」と称賛された。

 あいつの分も―。言葉には出さない、秘めた思いをバットに込める。10年のドラフトで同期入団だった一二三が昨オフに戦力外となり、昨冬に右肩手術。BCリーグ・石川ミリオンスターズと練習生として契約を交わし、投手での再起を決めた。同じ高卒でタテジマに袖を通し、一二三が野手に転向してからは2軍で4番を争った時期もある。志半ばでプロの舞台を去った仲間には微妙な感情が芽生えていた。

 「ずっと鳴尾浜でも一緒にやってきた。投手でもう一回やるって聞いて、頑張って欲しいんですけど…。でも、僕が軽々しく、あいつに直接“頑張って”とは言えなかったです。そんな偉そうには…。自分は1軍で結果を出せるように精いっぱいやるしかない」

 ともに1軍を目指した日々に深めた絆は今でも固い。甲子園という共通の目標だった場所で躍動することが言葉のいらないメッセージにもなる。だから、開幕から痛恨の失敗が何度あっても、くじけず、はい上がってきた。今回のように―。11発は今季の猛虎で誰よりも多く、大器の証しに他ならない。「もっと打てるように頑張ります!」。勝負の7年目。24歳の若武者はまた強くなった。(遠藤 礼)

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