せめてあと2イニングを…もし高校野球ならヤクルトの同点ドラマはなかった

[ 2017年7月27日 17:44 ]

24日、東亜学園・修徳のスコアボード
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 甲子園を目指す高校野球の地区大会は大詰めを迎えている。この時期、いつも紙面に掲載される各地区のイニングを見ながら思うことがある。

 甲子園まであと2勝という準決勝。ここまで勝ち上がってきたのに、コールド規定をそのまま採用して7回7点、5回10点差がつけばコールドとなる。野球は本来9回を戦い得点の多いチームが勝つ。当たり前のことだ。予選の当初は1球場で3〜4試合、実力差があったりで大差がついてしまうため、時間の制限もありコールドゲームも仕方がないとも思う。しかし2試合しかない準決勝は時間の制限もないだろうし、実力差もそれほどない。高校生だから流れによって大差がつくケースはあるが、挽回の力も持っている。

 私の出身地・静岡は準々決勝からコールドを採用していない。2球場で2試合ずつ行い、ベスト8に進出したチームには9回まで戦ってもらう。今回、南北海道から沖縄まで各地で準決勝でもコールドゲームが何試合か見られた。ベスト4まで行きながら「コールドで負けた」という事実は球児のどこかに“痛み”として残らないだろうか。

 プロ野球を一緒にするな!と言われるかもしれないが、26日のヤクルト―中日戦がもし高校野球なら10点差で中日の5回コールド勝ち。8回一挙8点の同点ドラマはなかったわけだ。今年の予選、1イニングで一挙9得点という試合もあった。東亜学園(東東京)が準々決勝の試合で9回2死から9点を奪った。この例をみても波に乗ったら何が起こるか分からないのが高校野球でもある。

 決まりだからとコールド規定を準決勝まで採用するのではなく、ベスト4に残った4チームに敬意を払い、敗者には最後まで試合をさせてほしい。せめてあと2イニング。無理な注文だろうか。45年前、高校球児だった筆者の願いでもある。(落合 紳哉)

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