金本阪神 ミスミス3位転落「素人を守らせている僕の責任」

[ 2017年7月27日 05:55 ]

セ・リーグ   阪神5―6DeNA ( 2017年7月26日    甲子園 )

<神・D>8回1死三塁、柴田の飛球を左翼手・大山(左)と中堅手・中谷(右)が左中間でお見合いする形となり捕球できず
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 阪神は26日、DeNA戦(甲子園)に5―6で敗れて2連敗となり、4月26日以来の3位に転落した。1点差に迫った直後の8回に中堅・中谷と左翼・大山が飛球をお見合いして適時打にするなどミスミス勝利を逃した。28日からは夏の長期ロードが始まる。27日の同戦に勝って同率2位で本拠を旅立ちたい。

 最終スコアは5―6。9回に1点差まで迫っただけに、阪神にとっては、なおさら「痛いミス」となった。

 1点差に追い上げた直後の8回だった。無死からDeNA・倉本が放ったライナー性の打球に対し、7回に代打で右前適時打を放ち、そのまま中堅の守備に就いた中谷がダイビングキャッチを試みた。打球はグラブではなく、左手首を直撃した後にグラウンドに落下し記録は二塁打。続く桑原の一塁前への送りバントは結果的にアウトにしたものの、ロジャースが処理にもたつくなど、微妙にリズムが狂い始めていた。

 極め付きが続く柴田への打球処理だった。左中間に上がった飛球を中谷と左翼・大山が追ったが、両者とも結果的にはグラブさえ出すことなく、打球は2人の間にポトリと落ちた。痛恨の「お見合い」は明らかにミスだが、記録上は適時打二塁打となり「すべては、あの守備だと思う…」と2試合連続で左翼手として先発した大山は猛省。中谷もほとんど無言のままクラブハウスに消えた。

 たられば…は勝負の世界には禁物だが、どちらかが捕球していれば、この回の2点目はなかったかもしれず、9回の攻撃も、また変わったものになっていた可能性もある。それでも、金本監督は「ルーキーで、素人を守らせている僕の責任。ある程度のミスは覚悟して使っているわけですから。そんなことを怖がったら、いつまでたっても選手を使えないでしょう」と、大山はかばった。

 攻撃では終盤7回から3イニング連続で得点。9回も1点を返し、なおも1死一、三塁と攻めたが上本、福留が連続三振に倒れた。指揮官も「終盤のあれ(攻撃)を早いうちから出せるようにやっていきた」と反撃の遅れを嘆いた。

 0―1の前夜に続く1点差負けで同率で並んでいたDeNAに2連敗を喫し4月26日以来の3位転落となった。それでも、金本監督は「まだ何試合あるんかということ。残り5試合ぐらいなら焦るけどね」と動じなかった。

 28日からは長期ロードが始まる。27日に勝利すれば再び同率2位に浮上する。勝負の8月に向け、勝って気持ち良く本拠を後にしたい。(山本 浩之)

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