これが広島との差…由伸監督「プロとして恥ずかしいプレー」で失点

[ 2017年7月27日 05:45 ]

セ・リーグ   巨人2―7広島 ( 2017年7月26日    京セラドーム )

<巨・広>5回2死一塁、鈴木の打球を二塁手・マギーが失策し、陽岱鋼(左)がカバーするも、一塁走者の生還を許す
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 3勝13敗。巨人は3年連続で広島戦の負け越しが決まった。16試合目での負け越しは、球団史上最速の屈辱。高橋監督は「それが順位に直結するわけではない」と話したが、表情は厳しかった。

 これだけの大差を生んでしまう象徴的なシーンが0―4の5回に起きた。2死一塁、鈴木の放った打球を二塁手・マギーがはじく(記録は失策)。当たりは強かったとはいえ、守備位置から少し一、二塁間にずれた当たりだった。中堅方向に打球が転々と転がる間に、一塁走者の菊池に一気の生還を許してしまった。中堅手・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)は打球への前進が緩く、処理にもたついた。高橋監督は「プロとして恥ずかしいプレー」と断じ、大西外野守備走塁コーチも「(遊撃手・坂本勇と)譲りあったが、あそこまで行ったらセンターが行かないと」と指摘した。

 マギーは7回に右翼線二塁打を放った際に、左太腿裏がつって途中交代。二塁守備については「捕れない打球ではなかったので残念」と話した。チームは3連敗で首位・広島とは今季最大の17ゲーム差。細かいプレーが大きな差となる。村田ヘッドコーチは「やるべきことを、もう一度見直してやるしかない」とナインの奮起を求めた。 (川島 毅洋)

 ▼広島・菊池(好走塁に)練習でやっていることをやっただけ。全打席打てるわけじゃないので、走塁は大事にしないと。

 ▼巨人・畠(11奪三振も2本塁打を浴び6回5失点でプロ初黒星)全体的にボールが高く、甘くなったボールをホームランにされた。しっかり反省して今後に生かしたい。

 ≪29年ぶり2度目≫巨人は広島に連敗。このカード13敗目(3勝)となり、3年連続負け越しが決まった。広島戦に3年以上連続で負け越したのは85〜88年の4年連続以来29年ぶり2度目。また巨人が他カードを含め16試合目で負け越したのは06年中日戦以来11年ぶり。ただし、この年は22回戦制で4勝12敗となって決まったもの。今季のように25回戦以上では、26回戦制だった84年中日戦で15試合目に1勝13敗1分けとなって決まったのに次ぐ早期負け越しだ。

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