【西東京】八王子学園八王子 清宮を返り討ちだ 安藤監督真っ向勝負宣言

[ 2017年7月27日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権西東京大会準々決勝   八王子学園八王子12―8明大中野八王子 ( 2017年7月26日    神宮 )

<明大中野八王子・八王子学園八王子>7回1死一、二塁、3ランを放つ八王子学園八王子・桜井
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 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は26日、20大会で47試合が行われた。西東京大会では昨夏代表校の八王子学園八王子が4強入り。昨年準々決勝で破った早実と、28日の準決勝で対戦する。全国で藤枝明誠(静岡)、津田学園(三重)の初出場2校を含む6代表が決定。27日は19大会で32試合が行われ、9代表が決まる。

 総仕上げは主将の一発だ。八王子学園八王子の4番・桜井が豪快な左越え3ラン。2年連続4強入りへのダメ押しアーチだった。

 「みんながつないでくれた。とにかく一発出さないといけないと思っていた」

 初回に3点先制も、2回の守りで雨による47分の中断でリズムを失い同点とされた。6、7回にそれぞれ2点を失い劣勢に。それでも昨年の西東京王者は慌てなかった。

 ベンチから「1ストライクまでは振るな」と指示が出た7回、3者連続四死球で満塁とし、連打で2点差。なおも無死満塁で代打・山崎の右前打に失策が絡み、3人が生還して逆転した。さらに1死一、二塁で4番のアーチ。桜井は3安打4打点と気を吐いた。

 準決勝は「再戦」になった。高校通算最多107本塁打に王手をかけた清宮を擁する早実。昨年は準々決勝で倒し、初優勝へ加速した。2年生だった清宮に対し、5打席で敬遠気味の四球が2度。安藤徳明監督は「今回は勝負したいという思いがある。ここで逃げたくない。ホームラン(の記録)もありますしね」と宣言した。

 返り討ちの準備は完了済みだ。4月27日、神宮でナイターで行われた春季東京都大会決勝。「夏の大会は必ず当たる。雰囲気を感じさせたい」という指揮官の意向で、ナインは18―17の壮絶な打撃戦をスタンド観戦した。

 1年前。清宮と最終打席では勝負した。6―3の9回1死一、三塁。一発出れば同点の場面で、安藤監督から勝負するか歩かせるかの選択を託されたナインは、前者をとった。9回から登板した米原は右犠飛による最少失点でしのぎ、試合終了。再現するまでだ。

 「早実の時は独特の雰囲気がある。のみ込まれないようにしたい」と桜井。昨夏、背番号16をつけて、ベンチで見届けた早実戦勝利を、今度は自身の手でつかむ。 (春川 英樹)

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