広島 29日にもM38点灯 野村は母校・広陵甲子園出場に花6勝目

[ 2017年7月26日 07:15 ]

セ・リーグ   広島2―1巨人 ( 2017年7月25日    岐阜 )

<巨・広>勝利投手の野村(右)は緒方監督から祝福される
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 8回に代打・西川が均衡を破ると、ベンチで広島・野村はほほ笑んだ。特別な日に、7回3安打零封の好投が報われた。喜び二重の6勝目。「初回はアジャストするのが難しかったけど、2回以降は自分なりに粘って投げられた」。マイコラスとの投手戦を制し白い歯ものぞいた。

 岐阜では初登板。初回1死一、三塁では阿部を空振り三振、女房役の会沢も坂本勇の二盗を阻止する併殺でリズムに乗った。「アツ(会沢)さんが刺してくれたのが大きかった」と感謝すると、2回以降は1安打の快投。地方球場は昨季から5連勝となり、「2回以降にアジャストできた結果」と胸を張った。

 この日、母校・広陵が広島大会で優勝。3年ぶり22度目の甲子園出場を決めた。中井哲之監督の誕生日だった7月6日、野村は55歳を祝う電話を入れ、「おまえも頑張れ」と逆に激励された。3年夏に甲子園準優勝を果たした右腕は、登板前に結果を知り、「負けないようにね」と恩師と後輩に勝利を贈った。

 緒方監督は「祐輔は今年一番良かった。ずっと好投していたので何とか勝ちをつけてやりたかった」と称賛した。後半戦の主軸に指名したジョンソンが離脱した中で、昨季16勝で最多勝に輝いた男が真価を見せた。

 チームは3連勝。貯金は26となり、7月の勝ち越しを決めた。同率2位の阪神、DeNAとは10ゲーム差だ。この日の舞台である長良川球場を見下ろす岐阜城は、織田信長が攻略後、天下統一の拠点とした城。「自分たちの野球を一戦一戦しっかりやるだけ」。手綱を緩めない指揮官の下、赤き軍団に最短で29日に優勝マジック38が点灯する。

 ▼広島・西川(8回1死二塁で、野村の代打として決勝二塁内野安打)自分のスイングをすることだけを意識していた。

 ≪最短29日にもM38≫広島が巨人に勝ち今季同カードは12勝3敗とし、3年連続勝ち越しに王手をかけた。2位・阪神が敗れゲーム差は今季最大の10。チームは最短で29日に優勝へのマジックナンバーが初点灯する。条件は、26日以降、広島の4連勝。阪神がDeNAに1勝1敗の後、中日に2連敗。DeNAが29日の巨人戦に敗れれば「38」が出る。

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