NTT東4強一番乗り!明大コンビ導いた 81年以来V視界

[ 2017年7月23日 05:30 ]

第88回都市対抗野球第9日・準々決勝   NTT東日本6―5新日鉄住金東海REX ( 2017年7月22日    東京ドーム )

<NTT東日本・新日鉄住金東海REX>4回2死一塁、宮内の適時二塁打で生還し、ベンチの祝福を受ける福田周
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 NTT東日本(東京都)が準々決勝で新日鉄住金東海REX(東海市)に競り勝ち、4強に一番乗りした。3番・宮内和也内野手(23)が2打点を挙げるなど、打線が6回まで毎回得点した。2回戦では三菱日立パワーシステムズ(横浜市)、JR西日本(広島市)が勝って8強入りした。

 メイジコンビで4強一番乗りだ。初回1死から福田周が左翼線二塁打で出塁すると、宮内がきっちり左犠飛で先制。明大から1年後輩だった宮内は「福田さんは出塁するものとして準備している」と頬を緩めた。

 3回も2人の連続安打で勝ち越しのチャンスメーク。4回は2死から福田周がこの日3安打目となる右前打で出塁すると、宮内が左中間二塁打で4点目を叩き出した。

 宮内は千葉出身。佐倉リトルシニアでは重信(巨人)と同期だった。「重信の方が速かった」というが、50メートル6秒2の俊足と堅守を武器に習志野を経て、明大に進学。同期には高山(阪神)、上原(日本ハム)らそうそうたる顔触れがそろう。

 「社会人は打撃も良くなくては使ってもらえない」。1年目は引っ張り気味だった打球をセンター方向へ。2年目の今季はフォームから改造した。球を追わずにポイントを決めて迎え入れる打撃を心掛ける。試行錯誤する中で「大丈夫だから」と声を掛けてくれたのが福田周だった。

 この日は2安打2打点。今大会3試合で14打数10安打の福田周との2、3番コンビは3月に固定された。飯塚智広監督は「同じメイジだからフィーリングが合うのかな。これまで結果が出てなかったけど、打線のキーマンだから」と宮内への期待を口にした。

 2回戦で前回王者・トヨタ自動車を撃破し、勢いに乗って14年以来のベスト4。指揮官は「チーム全体が同じ方向を向いている」と、電電東京時代の81年以来となる頂点をはっきり視界に入れている。(君島 圭介)

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