三菱日立PSサヨナラ8強!久保、延長11回に“感謝の劇打”

[ 2017年7月23日 05:30 ]

第88回都市対抗野球第9日・2回戦   三菱日立パワーシステムズ1―0Honda鈴鹿 ( 2017年7月22日    東京ドーム )

<三菱日立パワーシステムズ・Honda鈴鹿>延長11回、サヨナラ打を放ちナインの祝福を受ける久保(中央)
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 0―0の延長11回1死二塁。三菱日立パワーシステムズ・久保のバットが外角スライダーを捉えた。サヨナラ勝利の打球が左前に転がる。殊勲の2年目はナインにもみくちゃにされ、歓喜を爆発させた。「打てないときもベンチに励まされた」。報いることができた。

 壮絶な投手戦。5回1死二塁では佐々木勉の中前打で生還した走者が三塁ベースに触れなかったため、ホームインは無効。運にも恵まれなかった。久保は最終打席まで4打数無安打で、初戦から8打席連続凡退。右腰の開きが早く、バットのヘッドが出ない。「何が悪いのかは分かっていた」が、修正できなかった。6回1死一塁では二ゴロ併殺も喫した。

 「力入ってるぞ!」。11回の打席に向かう久保が先発の大野に声を掛けられた。9回まで1安打無失点と好投した同期入社の右腕の言葉が「吐きそうだった」という重圧から解放した。「どうせヘッドが出ないなら」と逆方向への打撃に徹し、それが奏功した。

 富士大では1年秋から4番。エースの多和田(西武)と投打の軸となり、北東北大学リーグを6度制した。後藤隆之監督も「久保はポイントゲッター。信じて送り出した」と拍手を送った。

 8強入りは三菱重工横浜時代の10年に準決勝進出して以来、7年ぶり。三菱重工長崎と統合してからは初だ。久保は「次も厳しい戦いになると思う。しっかり戦いたい」と気を引き締めた。(君島 圭介)

 ▼Honda鈴鹿平尾(9回零封が報われず、チームは2年連続の8強ならず)緩急をつけて落ち着いて投げられ、役割はしっかり果たせた。

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