【千葉】検見川20年ぶり4強 酒井監督の全員野球、進撃続く

[ 2017年7月22日 19:55 ]

第99回全国高校野球選手権千葉大会準々決勝   検見川5―0市柏 ( 2017年7月22日    千葉県 )

<検見川・市柏>ベンチから戦況を見つめる検見川の酒井光雄監督
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 検見川が、市柏との公立対決を5―0で制し、20年ぶりに準決勝に進出した。エース・広瀬励(3年)が6安打されながら、7奪三振無四球で公式戦初の完封。この日も15人出場の全員野球で勝ち残り、準決勝で名門・習志野との公立対決に臨む。

 公立の星の進撃が止まらない。酒井光雄監督は「監督1年目から、こんないい思いをさせてもらって、本当にいいのかなという感じですね。メディアにもたくさん出るようになって、びっくりして、自分でも意識しはじめましたね」と笑った。

 その監督が「頭が上がりません」と話したのが、先発の広瀬だ。「いつも通りの継投」も考えたが、この日はエースに任せた。広瀬も「いつも継投なので、完封は初めてです。ストレートをコーナーに投げ分けることができました」と話した。

 ただ、野手はこの日も6人が途中出場した。「レギュラーだけでなく20人、20人だけでなく部員全員に、野球の喜びを感じてほしい」と言う酒井監督の原点は、千葉ろう学校で野球を指導した経験にある。「手話で指導していました。ストライクも聞こえない障がいを持つ人たちでも、頑張って野球を楽しんでいる。全員に野球を楽しんでもらいたい。全員野球の原点ですね」と明かした。

 平日の練習は内野しか使えない。でも、部員82人にマネジャーも含めた全員が、内野に入って練習する。走塁、バント、バックネットに向かって打つ打撃練習…。外野ノックは土、日曜に集中して練習する。一方で、「マリンロード」という投手のランニングロードをつくり、冬は1・2キロのバットを振り込む。お金がなくて安いものしか買えなかった打撃マシンは135キロしか出ないが、重いバットで打ち込む。その代わり、スライダーも120キロの高速にセットした。環境に負けない工夫を、練習に取り入れてきた。

 その酒井監督について、選手は「監督が就任して、すべてが変わりました」と言葉をそろえる。4番・湯浅未来(3年)は「外野ノックは週2回、集中して練習できるので、逆に集中力が高まっていい。監督には、本当に感謝しかないです」と話し、背番号15の阿形郁主将は「私生活も含めて、いい大人になれるように指導していただいています」と言う。準決勝に勝てば、同校初の決勝進出。大会前に酒井監督が掲げた目標まであと1勝とした検見川が、全員野球で習志野に挑む。

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